外来種のバスが、日本全国に定着してから、もう数十年。
だいたいどこのフィールドでも、すっかり安定期を迎えてますよね。
いまは数を釣るよりも、難しくなったバスを探すゲーム性と、サイズ狙いを楽しむ時代だと思ってます。
だいたい、大昔のように1日やって3桁超えなんて、まずないわけですよ。いまの日本じゃ。
ワカサギ釣りじゃないんですから。
2桁だってかなりムズカシイ・・
バスが入ってまだ間もない、そしてバサーが全然いなくてまったくスレてない、
そんなヴァージンレイクがあれば、夢のような1日が過ごせますけど・・・
そんな場所、いまの日本にはあるわけないですよね?
おや? ありました。
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伊佐ノ浦ダム
まず最初にことわっておきますが。
これから書く体験は、2013年での話です。
今は状態がだいぶ変わってる可能性がありますので、ハナシが違うとかの、クレームは無しで、お願いしますね。
長崎県西海市。
ハウステンボスで有名な、佐世保市のお隣の県です。
じっさいこのリザーバーには、ハウステンボスから下道40分ぐらいで行けます。
ハウステンボス内の新規ホテルの立ち上げの仕事で、1年間だけ長崎入りしたんですが。
せっかく地方に来たんだからと、スレてないバスを求めて釣りに行きまくるワケですよ。
佐世保市内だけでも、かなりの数の野池があります。
バスは入ってたり、無かったりでしたが、なんせバサーの絶対数が少ないのでプレッシャーが低い。
居ればすぐに答えが返ってくる状態。
地元では、バスよりもソルトの方が人気みたい。だから、バサーは少ないカンジでした。
佐世保といえば、シーバスの日本記録サイズや、クロダイで有名ですからね。
で、野池のオカッパリには飽きやすい私、レンタルボート屋のある湖をさがしてみると。
一番近い湖で、この伊佐ノ浦ダムが見つかったわけです。
西海市の山間にある、比較的新し目のリザーバー。
サイズは、エレキで回るにはちょうどよいサイズ。
でもさすがに1日では、撃ちきれないと思いますが。
ボート屋というか、コテージやバンガローなどのアウトドア施設に併設されてる、観光用の手漕ぎボートを使って釣ることになります。
いわゆるボート屋さんではありませんので、オープンも遅いんです。
たしか8時ぐらいだったような? ちょっと記憶があやふやですが。
しかも当時は、白鳥ボートばっかり。
普通のローボートは、5艘しかなかった気がします。
はじめて訪れたのは、2012年の8月。
地図と魚探の情報をたよりに、スピナーベイトのバンク撃ちからスタート。
ここはリザーバーにしては、かなり浅めでした。
湖を横断した時でも、最深部で28mぐらい。
バンク撃ちの時のボートポジション上で、7,8m、岸際で2m前後、といったトコロが多かった記憶があります。
関東のリザーバーとくらべると、かなり浅いですよね。
それで釣りはどうだったかというと。
このサイズが、延々に釣れ続きます。
スピナーベイトでの食い方から、ラバージグでのブッシュ撃ちに切り替え。
そしてレンジが下がってからは、ブレーデッドジグで。
40匹までは数えてましたが、その後は数えるのヤメてしまいました。
たぶん、60匹以上は釣ったんじゃないかな?
初めての場所だったので、バンクを流しながら撃ってました。
バンク沿いの、水深が2m以内の場所に絞って、スピナーベイト、シャロークランク、ブレーデッドジグのマキモノ中心に、ラバージグ(フルサイズの)のブッシュ撃ちのみで、ライトリグはいっさい無し。
もう少しレンジを変えたり、攻め方にライトリグも混ぜて緩急を付けてやってたら、おそらく3ケタいったと思います。
ここまでの爆釣は、2004年の桧原湖でのスモールのセミパターン以来です。
とにかく、「ココは居そうだな」と思ったスポットには、必ず居たワケですよ。
バスフィッシングをやりはじめてから、ここまで数を釣ったのは一度もないですよ。
ルアーにスレてないバスというのが、ここまで素直に反応するものだとは知りませんでした。
ただ・・サイズが上がらない・・・
あとでコテージなどの管理棟の方にハナシを伺いましたが、
50アップも何本かは上がってる。
デカいのは、決まった釣り方がある。
そうです。
バンクにラバージグをミドルキャスト、
そのまま5mラインまで転がしながらカーブフォール、
そこからスイミングでボートまで引っ張ると、
途中で「ゴンッ」とくるそうです。
デカいのはシャローに上がってこない、とも言ってました。
そんなことは無いと思うのですが、たしかにシャロー攻めでは小型ばかりだったのは、事実です。
バックウォーター
伊佐ノ浦ダムには、目に見える流れ込みは、1箇所だけだったと記憶してます。
このバックウォーターの景色がまた、素晴らしい!
亀山よりも秘境感たっぷり!
途中の立木エリアを抜け、上流に進むと大きくクランクして、このエリアに。
そして、
素晴らしい景色ですよね。
写真を撮り忘れましたが、この奥にはすごい密度の立木があります。
あまりにもビッシリ生えてるので、ちょっとキャストが難しく攻めきれません。
この辺りだけでも、もうボッコボコに釣れました。
ここから上流は一気に川幅が狭くなり、水深もエレキが当たりだすほど浅くなります。
その浅場でも釣れましたが。
伊佐ノ浦ダムでの注意点
伊佐ノ浦ダムなんですが、ここはいわゆるバスレイクとは、ちょっと違うところがありますので、注意が必要です。
まず、レンタルボートはありますが、「ボート屋」さんではありません。
あくまでもアウトドア施設の一部に、観光用として何艘かローボートが置いてあるだけです。
今は知りませんが、当時はオープンも8時と遅く、電話での予約も受け付けていませんでした。
バスフィッシングに理解はありますが、ここはあくまでもアウトドア施設の「伊佐ノ浦公園」です。
つまり、キャンプサイトやコテージの利用者が優先だということを、忘れてはなりません。
そしてもう一つ大事な注意点を。
湖面にボートを出すと必ずと言っていいほど遭遇するものがあります。
こいつらです。
エサをねだってボートに寄ってきますが。
絶対にあげないでください!
私はウカツにもパンをあげてしまいました・・・
もし、あげちゃうと・・・
その後はボートから離れず、ひじょうに鬱陶しいです!
「ガアガア」とうるさくて、釣りになりません。
エレキ全開で逃げても、ずっと追ってきます。
(ホントにしつこく追ってきます)
わたしのモーターガイド54ポンドでは振り切れませんでした。
わたしの初日の3ケタ達成をジャマしたのは、こいつらです。
エサをやらずに無視してれば、そのうちあきらめます。
(釣行2回目以降は、完全無視)
他の湖でも、白鳥おねだりはあります。でも伊佐ノ浦の場合はちょっと異常でした。
もうサイコパス。ちょっと怖かった。
繰り返しますが、こんな釣れ方は2013年のハナシです。
当時は他のバサーもほとんど見かけず、いつも貸し切り状態でした。
でも今ではローカルトーナメントなんかも開催されてるみたいですので、さすがにプレッシャーは掛かってると思います。
まあそれでも関東のフィールドにくらべたら、まだまだイケルるんじゃないでしょうか?
もう長崎に行く機会はないでしょうが、ぜひまた釣ってみたいところです。