流行りましたよね? ブレーデッドジグ。
当時は商品名である、″チャターベイト″って呼ばれるのが普通だったような?
食器用洗剤を全部、″ママレモン″って呼んじゃうみたいにね!
でも個人的には、チャターって呼び方の方が好きです。
なんか言いづらくないですか?
″ブレーデッドジグ″って?
英語がさぞやお上手な私ですら、出来れば″チャター″って呼びたい。
でもブレーデッドジグが、スタンダードネーム。
しょうがない。
そんなチャター・・じゃなくて、ブレーデッドジグの記事です。
Contents
ブレーデッドジグを使い始めたきっかけ
使い始めたきっかけ・・・
・・・うう・・思い出せない・・・・
ウソです。最近、アルツ入ってきてる私ですが、これは覚えてます。
洲の野原のアシをラバージグで撃ってた頃から、″横に泳がせるラバージグ″の考えは持ってたんです。
スイムジグのコンセプトは当時からあったんですが、それとはちょっと違う。
もっとバスが怒っちゃうくらい波動を出せる、横に泳ぐラバージグ。
そんなのが欲しかった。
代用として、スピナベをアシにピッチングして、ロッドでジャークしてたんですが。
まあ、それでも釣れたんですが、いまいちシックリこない・・
そして先に紹介した、スレてない純情バスのサンクチュアリ。
長崎県西海市、伊佐ノ浦ダム。
リザーバーとしては、わりと水深が浅め。
初釣行で60匹以上は釣れちゃった、スーパーパラダイス。
ココに行くと決めたんで、リサーチしたわけですよ。
そして聞いたのが、ここでのデカバスの狙い方の一つに、3.4mラインでのラバージグのスイミングがあるらしい・・
ひねくれ者の私、それを聞いた時に思ったのが、スピナベのスローロールでそれがやれないかな?
あと、当時流行ってたブレーデッドジグ。
さっそく、浮き上がりが少なくてレンジキープがしやすい、そんなブレーデッドジグはないか?をチェック。
すると、当時発売されたばかりの、OSP・ブレードジグがイイらしい。
とりあえず3個ほどポチッ。まずは3/8オンス。
私にとっての、初ブレーデッドジグ。
まあまあ良さそう。
でも、欠点も3つほどありました。
それは後ほど。
で、使った結果はココで書いてますが。
まあ、それはそれは爆釣。
私のバス釣り人生、最多の釣果。
2004年の桧原湖でのスモールマウス46匹を、かるくブチ抜く60匹オーバー。
おそらく、この記録を塗り替える事は、2度とないでしょう。
メキシコにでも行かない限り。
だって、普段は霞ヶ浦の洲の野原や新利根川で、3匹釣れればオッケー!って釣りですよ?
2ケタですら、滅多にないのに。
まあとにかく、ブレーデッドジグデビューは、強烈だったワケです。
他のフィールドで試してみたが・・・
伊佐ノ浦ダムでの強烈デビュー。
「なんて釣れ釣れルアーだ!」
・・・なんて風には、なりません。
そこはムダにキャリアだけは長い、ピュアな心なんか、とっくに失った中年バサー。
残ってるのは、津久井湖の老練デカバス達よりスレきった、ひたすら疑い深い心。
「なるほど。ハーン、なるほど。で? カスミではどうなのよ?」
って、思ってしまうのを止められないのが、ひねくれきった根性。
軽めのウェイトも購入して、カスミに持ち込んでみます。
実は伊佐ノ浦ダムで釣れまくってる時から、ちょっと不安要素があったんですよね。
不安は的中。
州の野原や新利根川のシャローで、ガスガスと根掛かりまくり!
どうもフックが刺さる根掛かりより、ブレード部分が挟まってしまう根掛かり方が多いようです。
そんな気がしたんですよね~。
リザーバーでは、立木ぐらいしか水中の障害物はなかったんですが。
でも霞ヶ浦だと、水中の乱杭の間には、捨て網や朽ちたロープなどがいっぱい。
とてもかわしてこれないだろうな、と思ってたら案の定です。
まあボートだし、反対側に廻り込んでやれば、全部回収できるんですが。
でもこれじゃ、ちょっとストレスフルすぎ。
そこで考えを変えます。
岸際のシャローで使いづらいのなら、ちょっと深めはどうか?
新利根川の場合、ブレイク側には根掛かりの原因になるものは、案外少ないですからね。
新利根川のブレイクを、前半はキャスティング。
疲れたら、手抜きしてドラッギングで流してみました。
試したのは5月だったんですが、この日の状況がまた、良かったんでしょう。
サカナがアシに入って無く、なぜか深場に落ちちゃってる。
たぶん、シャローの水質が急に悪化してたのが原因。
時期的に田んぼの農薬でしょうね。
で、ぽつぽつ釣れたんですよ。
魚探でブレイクを確認しながら、ドラッギング。
イメージ的には、ブレイクの斜面に当てながら泳がしてくる感じ。
「ゴンッ」と食って、ランディング、そしてまた忘れた頃に「グンッ」って感じ。
この釣りで、4匹ぐらい釣れた。あとナマズはもっと釣れました。
ここで良かったのが、OSP・ブレードジグ・3/8オンスの浮き上がりにくさ。
回収する時も、クランクベイトみたいに真下近くから上がってくる。
キャスティングの時も、レンジキープ感がけっこう強い。
私レベルで2mラインは楽勝。
ウマイ人なら、3,4mでもイケるんじゃないでしょうか?
OSP・ブレードジグのインプレ
インプレといっても、他のブレーデッドジグと比較して、じゃありません。
スピナーベイトや、クランクベイトなどのように、ブレーデッドジグというジャンルでのルアーとして、OSP・ブレードジグがどうだったか、です。
優れてる、感じたポイントがいくつかあります。
まず、アクション。
当時のブレーデッドジグって、千鳥アクションが重視されてたと思うんですが、今の風潮では、しない方がいいってのが主流。
OSP・ブレードジグの場合、リトリーブスピードの調整で、出したり出さなかったり出来る。
あとトレーラーに何を付けるか?でも、変えられます。
次にやっぱり、レンジキープ力。
ブレーデッドジグの特徴のブレード(リップ)、アレを見ると、本来は浮き上がりやすいルアーじゃないか?と思うんですが。
OSP・ブレードジグは、どんな工夫がされてんのか、さっぱり分かりませんが、浮き上がりが少ない。
そして釣れる!
結局、これですよ。ボカスカ釣れれば、細かいことはどーでもよくなります。
ルアーに必要な性能は、
使いやすい(投げやすくて、巻きやすい)
サカナを連れてくる
これだけ。
まあ、価格とか入手しやすい、なども含まれますが。
じゃあ、ダメなところは?
3つほど問題点があるって、言いましたが。
1つ目、根掛かりやすい。
これはブレーデッドジグ全般に言えますが、やはりブレードやヘッドが根掛かりしやすい。
形状的にしょうがない、とは思いますが。
クランクベイトのリップとは、ブレードの向きが逆ですからね。
フックをカバーする働きも期待できないですから、フックが根掛かるケースも多発。
しかも、ネットでのいろんなインプレを見てると、OSP・ブレードジグは他のブレーデッドジグよりも根掛かりが多い、って記事がチラホラ。
でも意外と、ウィードエリアではそうでもないんですよ。
アメリカのウィードレイクでは、けっこうストレスフリーで使えたので。
2つ目、フック。
現行品は知りませんが、発売当初の製品のフック、これはダメですよ。
なんか焼入れしてないのか、品質の低い材質なのか?
何匹も釣ったり、根掛かりさせたりすると。
フックポイントが何ていうか、「クニャ」って曲がっちゃうんです。
妙にヤワイので、シャープナーで研ごうとしても、なんか研ぎづらい。
例えるなら、昔のアメリカンルアーのフックみたい。
これは改善してもらわないと、せっかくの釣れる性能がもったいない!
3つ目、スナップ。
このデフォルトで付いてるスナップ、着脱する部分じゃなく、反対側の固定されてなければならない部分、ここが外れてくるんです。
フックといっしょで、かなり品質の低いパーツが使われてる。
ここが外れると、スナップの強度が保てないので変形して、最後にはルアー本体から外れちゃう。
デカバス掛かった時に、これヤラれたら・・・悔しすぎますよね?
まあフックと違って交換可能なので、私は手持ちのブレードジグのスナップ、全部交換しちゃってます。
ただ、現行品は改善されてるかも知れません。
最近購入したブレードジグ、見た目に違うスナップが付いてました。
トレーラー
OSP・ブレードジグ。
なぜかトレーラーが2本(4本でしたっけ?)付属してきます。
こんなの。
ブレードジグ専用に開発されたトレーラー。
ただ、肝心の社長さん(世界のT.Namiki)も、当時のOSP・デモンストレーター代表の川村光大郎氏も、このトレーラーは全然使ってないご様子。
お二人とも、ほとんどドライブスティックですよね。
なんか可哀想なので、私は愛用してますよ。
わざわざ別に、パック買いまでして。
でもまあ、無難なのはピンテールか、スプリットテールですよね。
シャッドテールだと、またちょっと難しい。
モノによっては、ブレーデッドジグのアクションと相殺し合う可能性がある気がする・・
それでもOSP・ブレードジグは良いです。
後半、なんかディスり気味になってしまいましたが、欠点を差し引いてもこのルアーはかなり良いです。
ブレーデッドジグヴァージンの方には、最初に投げてみるブレーデッドジグとして、強くオススメです。
他にもいい製品はあると思いますが、このブレードジグ、やっぱ釣れますよ。