グラスロッドの真実

なんて大げさなタイトル。

真実ですよ、真実。

どんなすごいネタが出てくるんでしょうか?

・・・いや、特に何もありません。

最近ネットでグラスロッドについて、「それは違うんじゃない?」というのを見掛けたので、ちょっと書いてみただけ。

いつもダラダラと長文書いてしまってるので、今回はなるべく短くまとめるようにします。

とは言ったけど、たぶんまたダラダラ長文です。

パームス エッジプライド グラスロッド

グラスロッド+PEを提唱する人は意識高い系?

えーと・・・・・

いや、高くないですが・・・

若い世代の人達からは、どう見えてるのか分かりませんが。

私みたいな90年代からバス釣りやってる年寄りからしたら、「ごく普通です」、としか言いようがありません・・・

それこそ、「コーラを飲んだら、ゲップが出る」くらい、当たり前です。

だって、グラスロッドとPEラインの組み合わせは、お互いの欠点を補い合う最高のコンビネーション。

いやほんと、一回使ってみてくださいって。

あの使用感、マキモノ好きならハマると思いますよ?

いいグラスロッドだと、フッキングはフルオートでキマることも多いです。勝手にフックセットしちゃいます。

ファイト中のバラシも少ないし。

OSP

トリプルフックはグラスだけどスピナベだけはカーボンじゃなきゃダメ

これもよく見掛けます。

まったく、「何を言うてはるの?」です。

いや、言いたい意味は分かりますよ。

太めのシングルフックだから、グラスじゃ貫通力が足りない、とかでしょう?

そこでPEなんですよ。

あと、いいグラスロッドだとフッキングパワーも充分にあります。

愛用のパームス・エッジプライドのVグラスなんて、15年以上前のロッド。

なのに、オートフッキングの性能の高さには、笑ってしまうほどです。

去年から使いはじめてるんですが、釣る度にホントに笑ってしまいます。

あまりにもラクすぎて。

霞ヶ浦でグラスでスピナーベイト

あとスピナベって、アームやブレードでフックをガードする構造です。

もともとが、バイトを弾きやすいタイプのルアーだと思うんですよ。

手元でバイトした時とか、透明度の高い場所でのバイトシーンで何度も見ましたが、けっこうズレた食い方してきて、アームがへしゃげたりしてなんとかフックが口に掛かったりするような、キワドいバイトも幾度となくありました。

「今のって、カーボンだったら最初のバイトを弾いてフックアップしてないだろうな・・」

って思えるシーンに何度も遭遇してますから、スピナーベイトにグラス以外を使う気にはなれませんね。

(D-Styleのスピナベって、たしかそういうバイトに対応した仕掛けがありましたよね?)

グラスロッドは根掛かりが増える?

これはねえ・・・どのサイトだったか覚えていませんが。

これ言った人って、グラスで1シーズン投げ込んだ経験が無いのかな?

たぶん、クランクベイトの使用で出た感想のようですが。

グラス素材は低弾性なので、障害物を弾かないで食い込みやすいって理屈だったような?

いや、低弾性だからこそ、ルアーが障害物に当っても致命的な食い込みには、なりにくいんですよ?

クランクベイトでボトムを小突いてると分かりますが、根掛かりの感触があった時でも、リトリーブを止めてラインをたるませるて浮かしてやると、多くの場合はかんたんに外れます。

特にPE使ってれば、根掛かりしそうな感触も感じやすいです。

そして浮力だけでは外れない時でも、ラインを弾いたり、最悪は反対側に周り込んでやれば、まず外せます。

慣れると、フックのバーブまで食い込む前にリトリーブをストップ、ロッドでラインテンションを抜く、といった動作が無意識に出来るようになります。

マッディな水中には、隠れ杭、捨て網、土嚢、蛇籠、はてはチャリンコから原チャリまで沈んでいる、霞ヶ浦の、″魔界″と呼ばれるシャロー。

そんな魔界でも、ルアーをロストすることがほとんど無いのは、グラス+PEのおかげ。

根掛かりが少ない(致命的な根掛かりになりにくい)ってのは、グラス素材のメリットの一つとして、私のような古い人達には常識なんですが。

グラスでキャストすると手首の負担が増える

これはバックスイングの時の事、を言ってるんだと思います。

フルグラスだと特に顕著なんですが、弾性の低いグラスの場合、バックスイング時に独特のタメというか、ルアーのウェイトが乗り切った時の滞空時間のような″間″が出ます。

この″間″が、グラス独自のキャスティングコントロールの良さを生み出してるんですが、この時に手首にズシッとした負荷を感じやすいですね。

たしかに感覚的には、より手首に負担が掛かってそうに錯覚しやすいです。

洲の野原でグラスロッド

でも実際に手首の筋を痛めやすいのは、高弾性のカーボン素材が持つ″スピード″

カーボンは曲がった状態から、真っ直ぐに戻ろうとするスピードが速い。

そのせいで、バックスイングからフォワードキャストまでを速くしなければならない。

人間の筋って、掛かった負荷の強さよりも、速さの方が痛めやすい。

20kgのダンベル持ち上げるより、軽い野球のボールをビシッっと投げる方が、より故障率は高いですよね?

とまあ全部、私の知り合いの医者からの受け売りを書いてみましたが。

ちなみに、グラスは真っ直ぐに戻ろうとするスピードは遅いけど、戻るチカラはカーボンより強い。これがトルクになってます。

このトルクが、しなやかなワリには、デカバスをかんたんに寄せてきたり、カーボンよりはるかに広いウェイト幅を許容して投げれる理由になってます。

グラスロッド履歴

ここでオススメのグラスロッドを、現行品から紹介できればいいんですが・・・

現行品で使用したことあるのって、まったくないんですよね・・

試してみたい製品はいろいろあるんですが。

シマノのエクスプライドのヤツとか、ワイルドサイドのピュアグラスとか。

廃盤品では、シマノのファイナルディメンションシリーズとか。

ただ、いくら私がグラスロッドの信者だといっても、グラスの持つネガな部分が強すぎるのはキライです。

いくらなんでも重すぎたり、キャスト後にティップがボヨンボヨンし続けるほどダルダルだったりとかは、使ってられません。

「え?これグラス?」

って言っちゃうぐらい、シャープな振り抜けと軽さを持ったモノがいいですね。

最初にそう思ったのが、メガバスのデストロイヤー・トマホークシリーズ。初期のモデルです。

グラスロッドのメガバス

このトマホーク、一番最初はフルグラスだったんですよ。

でも2,3年ぐらいでモデルチェンジ。カーボンコンポジットのトマホークTXになりました。

フルグラスのモデルを5年ぐらい使ったかな。59Tと64Tの2モデル。

そして、TXになってからの軽さとシャープさにやられて入れ替え。

画像は59TXです。たぶん、手持ちに現存するロッドでは、いちばんバスを釣っています。

7gのシャロクラから、1/2オンスのスピナベまで、マキモノの接近戦カバー撃ちに多用しました。

59TXと並んで多用したのが、6フィート4インチの64TX。

洲の野原のグラスロッド

ゴーマル率はこっちが上。

ただし、外道率もイチバン。

霞水系ではアメナマ(チャネルキャットフィッシュ)捕獲率ナンバーワン。

桧原湖ではスモールは1匹も掛けず、和ナマズを1日で3匹も掛ける偉業を達成。その時のルアーはすべてDゾーンで、Dゾーンは3つともグシャグシャに壊されましたが。

っていうかスモール掛けろよ・・

この2本、長さが違うだけでなく、キャラがかなり違ってます。

だいたいメガバスのロッドって、同キャラで長さ違いってのが無いんですよね。

そこが面白くもあり、面倒くさくもあり・・・

現在使用中のパームス・エッジプライドとは、真逆のコンセプト。

メガバスロッドは1本1本が、極端にキャラを変えてデザインされてる。

ちょっと厨二病入ってる感じ。

59TXは、よりグラスらしいベンディングカーブ。パラボリックとまでは言いませんが、かなり全体で曲がるタイプ。

10mぐらいの射程でのショートキャストが気持ち良いです。

SRミニのような細軸フックのスピナーベイトなんかに、とても相性がいい。からめ刺すような感じです。

ただシングル太軸フックだと、ちょっと貫通力に不安が。

なんかロッドでパワーを吸収しちゃってるような? このロッドでは、ファイト中のポロリが何回かありました。

64TXはもっとシャープです。変な言い方ですが、ファーストアクションのグラスロッド。

ひょっとしたら、バットからベリーまではカーボン率が高いのかも?

スピナーベイト用にデザインされただけあって、太軸フックでもフッキングパワーは充分。

おそらく、スピナベの太軸フックをがっつり掛けることに、かなりこだわってデザインされてると思います。

59TXよりも投げれるウェイトが上にシフトしてますが、アンダー10gでもイケます。

デザイン上のアクセントになってるのが、妙に長いフォアグリップ。

フォアグリップの長さの分、ブランクスの有効部分が犠牲になってるし、なんか古さを感じるなあと、思ってたんですが最初は。

これ、デカイのが掛かると意外と使えますね。

なんか無意識に、左手がここを握ってしまうんですよね。

最近サイズが上がってきてる、霞ヶ浦のアメナマ。ロクマルオーバーもけっこう掛かっちゃう。

もともと同サイズのバスより引きが強いのに、このサイズになると最初のツッコミはまあまあ凄まじい。

そんな時にロングフォアグリップ、なかなか使えますよ。

でも今はエッジプライドのVグラスに乗り換えたので、この64TXはブレーデッドジグ専用機になってます。

そして去年ぐらいから使用してるのが、パームス・エッジプライドのVグラス。

これ、ヤバいですね。こんなグラスロッドが15年以上も前に存在してたなんて。

グラスロッド

たまたまオクに5000円ぐらいで出てた、誰も見向き(入札)もしなかったEPVC603。

6フィートのミディアムライトパワー。(6段階中の3パワー)

むかしに憧れてたロッドだったので、ひょいと落札。で、実釣。場所は洲の野原・妙岐水道。

ノリーズ・クリスタルS・シャローロールで、いきなり52cm。

初夏の元気バリバリのゴーマル、ボート下に突っ込んだり、高トルクで横に走ってみたり、デカバスらしからぬ暴れっぷり。

ところがこのロッド、ブランクスはフルに曲がってる割には、余裕でいなす。

この時に思わず連想したのが、これ

もう、これくらい余裕。

この日は、このロッドとスピナベ各種でバス5匹。ナマズは8匹(おいおい・・)

すっかりVグラス信者に洗脳されたので、604も追加購入。

今は664を物色中。(先日に購入済み)

このVグラス、最初はカーボンコンポジットだと思ってました。

だってやたら軽いし、キャストフィールもシャープ。

でもこれ、フルグラスなんですよね。とても信じられないけど。

秘密はロッドのテーパー。

テーパーって言っても、曲がり方のことじゃないですよ。

ロッドのブランクスって、バットからティップまでだんだん細くなるじゃないですか?

あの角度の事。

他のメーカーが新素材や、Xなんちゃらなどのギミックでやる、軽さとアクションとトルクの両立を、テーパーだけでやってしまう。

このロッドのデザイナーは、「テーパーの魔術師」と呼ばれた、島津さん。

現在は「テーパー&シェイプ」を立ち上げ独立した、日本一のロッドビルダーさんです。

ほんとはテーパー&シェイプの現行品を買いたいけど、ちょっとお値段が・・・

いいんですよ、私みたいなモンは、島津さんが遺した名品の中古を、スカベンジしてればいいんです。

ゴミ山に埋もれたお宝を探す、貧困層のスカベンジャーみたいにね!

当時の島津さんのバスロッドに対するポリシーは、

「長さやパワーが違っても、すべて同じアクションとキャラクターで統一する」というもの。

これは基本的には同じロッドで、長さやパワーを変えただけって事です。

これによって、リグによってロッドを持ち替えても、すべて同じ使用感でやれるのでミスが無くせるという理論。

メガバスとかとは、真逆の方向性ですね。

ある意味、大森貴洋プロの「ワンタックル理論」にも通ずるところがあります。

私、こういう玄人っぽい考え方好きですね~

キャストのしやすさ、弾かず絡めながらも、オートでフックセットしてしまうイージーさ、掛けた後の余裕すぎるトルク、はたして現行品でもこれに勝てるグラスロッドあんのかな?

そう思ってしまいます。

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