2021年初の釣行記。
いや、ほんとは何回も行ってるんですけど。
戸面原ばっかりですけど。
なんかいつものショボいサイズばっかりで、ブログ書く気にもならなかった。
サイズもそうですが、ハメた感、狙って釣った感がとぼしい釣りばっかりでどうにも。
そこで今回は気分転換もかねて、本来は私のホームのはずの新利根川。
2019年秋の台風による、新利根川生態系絶滅事件のせいで離れておりました。
あいかわらず完全復活にはまだまだみたいですが、去年にくらべると釣果も上昇気配。
もうね、水深数十センチのシャローの釣りがしたいんですよ。
スピナーベイトのオラオラ乱撃がしたいんですよ。
フリーリグを着水から2秒で回収して、つぎに撃ちまくるアシ原刻みがやりたいんですよ。
シャローフィッシングはキャスト数が激増するので、この老体にはキツいんですが。
やっぱり私は、DNAレベルでマディシャローマン。
ノーフィッシュ覚悟であっても、カスミ方面に車を向けるだけで、ワクワクがとまりません。
06:45 スタート
ちょっと遅く起きて、到着は6時過ぎ。
ひさしぶりの松屋さん。
この画像を見て違和感を感じた方は、新利根川の常連さん。
時間はすでに6時過ぎなんですよ。
なのに店の前の土手に車が1台もない。
反対側はこんな。
かろうじて3台。
こんな誰も居ない新利根川、ほんとに初めて見ました。
天候が大荒れの予報が出てるワケでもないのに。
ボート屋下流もこんな感じ。
だ、だれもいない・・・
貸し切りに近い・・・
まあおそらく常連さんから見たら、この日はあきらかに釣れない日、来る価値ない日だったんでしょう。
なにせ他に車3台分のお客さんの中で、釣れたのは1匹だけだったらしいから。
え?じゃあ私は釣れたのか?
フッ・・・
私のギリ合法チューンの愛車、この日の駐車場の4台目の車なんですよ。
最初はスノヤワラに行きたかったんですが。
この日はどんよりとして降り出しそうな空に、すでにけっこうな強風。
しかたない、川限定でやります。
しかもあまり上流にも行けそうもない。
帰りがまともに向かい風になりますからね。
最初のカーブをこえて、ブレイクが岸に近くなるあたりから。
パームス・エッジプライドのグラスロッド、EPVC604を手に取る。
ルアーはとうぜんスピナーベイト。
スピナベ投げるために、霞ヶ浦に来てるんですから。
いまだに現役のエバーグリーン・デルタフォース 3/8オンス シングルウィロー。
オクで買い占めてるのは私です。
かなりの距離を流してますが、まったくアタリがありません。
予定では釣り開始15分ほどで、ガツンッ!とファーストフィッシュが獲れてるハズなんですが?
バスがアシ際から出てないのかも?と思い、撃ちの釣りに切り替えます。
バカの一つ覚えの じゃなくて心から頼りにしてるいつものギア。
パームス・エッジプライド EPGC664にドライブビーバーの7gフリーリグ。
強めの追い風にボートを流しながらなので、細かく刻むのはムリですが、なんとか撃っていけます。
通称”セブン前”の近くまで流してきましたが、まったく魚の気配がありません。
これはマズイ・・・
太陽が出ないのと強風のせいで思ったより体感温度が低く、はやくも温泉が頭にチラつきだしました。
まだ朝の8時前なのに。
北東の強風なので、スマホのグーグルマップ見ながら風裏になるストレッチに移動。
このくらいになると、パラパラと小雨が降ってきたりもしてます。
ストレッチの端からボートをUターン。
ボート屋方面に下りながら、フリーリグでのアシ撃ち。
アシにピッチしたリグを、トントンと踊らせながら手前に引いてるとき。
数回目のトンっと小突いた瞬間、
ガッ!
っと、リグが急停止。
根がかり? が、身体は勝手にフッキング!
その瞬間、ズドンっとロッドに重みがのしかかる!
うおっ サカナだ!
ギュギュギュとロッドが絞り込まれます。
コレですよ、コレ。
戸面ではあまり味わえない、この重さとトルク。
カスミバス特有の、トルキーな引き心地。
もうこれだけでも来てよかった。
まあせっかくだから顔を見たい。
フッキングはかなりキマってたはずなので、追いアワセもせずゆっくりファイト。
抜くのはムリそうだったので、アゴをつかんでハンドキャッチ。
撮影後にちゃんと測ったら、45cm。
くるしゅうない。
やっぱりカスミ、新利根川。
この手のサイズがすぐ出てしまう。
もうすっかりお腹いっぱい。
ここで上がってもいい気分でしたが、まだ時間は朝の9時。
せめて昼まではやらなきゃ。
予報では午後から風が少しだけ弱まるらしいので、ゆっくり撃ち下ってボート屋さんで小休憩、午後はスノヤワラの南側の風裏だけをやって帰ろう。
対岸に移動、スピナーベイト、スイムジグと入れ替えながら流していく。
上がりに撃ち始めたのと同じストレッチ、同じくスピナーベイトで流すが、上がりの時より距離を詰めて、アシの奥まで丁寧に入れていく。
アシに一瞬乗ったスピナーベイト、ぽろりと水面に落ちた瞬間、
ゴンッ
フッキング!
ギョワギョワギョワワワワー
グラスロッドなので思いっきり曲がってる!
コイツはかなりのファイター。
ギュンギュン暴れまわって、ぜんぜん動きを止めない。
サイズ的にはそんなでもなさそうなんですが、ブレーキとアクセルを踏み間違えた暴走車みたいに大暴れ。
まあエッジプライドのVグラスに、PE35ポンド直結のタックルですから、負けはないんですけどね。
なんかヘンな掛り方してる。
これで42cm。
でも重さはかなりありそう。
たった2匹ですが、もうぜんぜん満足。
松屋さんまで戻って、トイレ休憩。
3代目若旦那はいなくて、2代目のオヤジさんに釣果を聞かれる。
2匹って伝えると、なんと今日のトップだそう。
今日来てた他のバサー、強風でみんな帰っちゃったらしい。
一人だけ1匹釣れただけだとか。
スッキリしたので仕切り直し。
時間は13時。
ここからスノヤワラに出て、南側の本新ワンド(だったかな)のみ触ろうかと思ったのですが、水門に近づくと白波がすごい。
これはムリ。
しかたなく松屋から近い最初のストレッチに戻ります。
この頃には、風が北東風から東風に変わってる。
このストレッチなら風裏。
ラストのストロークなので、ギアはドライブビーバーのフリーリグ1本勝負。
普段よりもタイトにアシ奥まで入れることを心がける。
はじめの頃は、これだけ強風だとアシ際はダバダバで居られないだろうと勘違いしてたんですが。
2匹目はアシ際ギリだったし、1匹目もアシ際から追ってきて喰ったのなら、あんがいサカナはタイトにアシについてるかも?
それに波の当たり方をよく観察すると、川の流れ方向には波立ってるが、バンクのアシには当たってないんですよね。
むしろブレイクエッジで消波されて、アシ際は水面が落ち着いてる。
逆にシャローはアシ際しか居れないのかも?
撃ち方の精度を変えてから、2回ほどププンとしたあやしいアタリがあった。
ギルっぽい気もするが、生命反応があるのはいいサイン。
ここでアシとブッシュの複合スポット。
ブッシュのさらに奥、そこ水あんの?って奥にスキマから入れてみる。
ブッシュの隙間から見えてるラインが、スルスルと入って着底、ラインが止まる。
と思ったら、またラインがヌル、ヌルって入っていく。
こりゃ喰ってる!
フッキング!
空振り!
手元に飛んできたリグみると、ビーバーがくるりん。
やっぱ喰ってたじゃん!なんですっぽ抜けるかね?!
これで心が折れて、試合終了。
呆然としてると、バスボートの人から声をかけられる。
アシ際ビッタリでしか勝負してないって伝えると、バスボートの人は逆にブレイクのクランキングで2本ほど獲ってるそう。
まあそうなりますよね。こんな日はどっちかしか居場所がないでしょう。
レンタルボートでは、この風ではブレイクは風に流してのドラッギングしか手がないので、あえてブレイクは捨てたんです。
そういえばこの日見かけた4艇ほどのバスボート、すべて川の中は超デッドスローでの走行でマナーの良さがハンパなかった。
駐艇場のタイフーンも経営する松屋さんの、地道な啓蒙活動が浸透してるおかげです。
ちょっと前までは、川の中でプレーニングして疾走してるバカが大勢いましたからね。
15時に帰着。
ここで登場の、3代目若旦那に結果報告して帰ります。
結果は2尾ですが、ひさびさにカスミバスのトルクを味わえてじゅうぶん満足な一日でした。