2021年現在の使用ライン・主にPEライン

このブログの最初に書いた記事。

→私はPEラインさえあればいいです

ここで書いたとおり、私がバスフィッシングに使用するラインはすべてPEです。

まだPEがバスはもちろん、ソルトウォーターゲームでも、まったく使用されてなかった時代から。

当時はまわりからは、キチガイだと思われてました。

横浜港でベイトPEでシーバス始めたのは、たぶん私が最初じゃないかな?

まあそう思ってる人って、私の他に3万人ぐらいは居るでしょうけど。

それから数十年・・・

使用するラインの銘柄も少し入れ替わり、あたらしく導入したラインも2シーズン以上使用したので、インプレもかねて現在進行系のラインナップを紹介します。

基本、前記事とかなりカブってます。

バス釣り

Contents

バス釣りに使うPEライン

まずバスに使ってるPEですが。

まず私は、バスにはスピニングタックルを使用しません。

昔はライトリグは多用してたんですけど。

ノーシンカー、ジグヘッド、スプリット、DSなんか。

いまもそれらのリグは使いますが、自重のあるワームや5gシンカーのダウンショットでベイトタックルでやってます。

ですので、PEラインはすべてベイトPEになります。

まず、”巻き”と”撃ち”で、使用してるラインの銘柄をかえてます。

以前は、どちらも同じ銘柄を使ってました。

しかし後述する理由で、使用する銘柄を変えてました。

マキモノ用のPEライン

ファーストムービングルアー用。プラグだけでなく、スピナーベイト、チャターベイト、スイムベイトも含みます。

この用途に大事なのは、

・ライントラブルが起きにくいこと。

・フルキャストしてのバックラッシュが起きにくく、起きてもすぐほどけること。

・糸噛みが起きづらいこと。

・リーダーを使用したくないので、ラインカラーが派手でないこと。

(リーダーを使用しない理由ですが、フルキャストが多くなるのでキャストを繰り返すことによるリーダー結び目の損傷が怖いから)

・同様にキャスト時のライン表面への摩擦が大きいので、はがれやすいコーティングを使用してないこと。

こういった要素を希望すると、意外と使える製品が少なくなります。

まず上記の要素だと、8本撚りも4本撚りが向いてます。

そしてノンコーティングでも、ある程度のハリがもたせてある製品はさらに少ないです。

私が長年愛用してたのは、ユニチカのシルバースレッドPE。

PEラインでバスフィッシング 釣り

ラインカラーはこんなカンジ。

ベイトPE

モスグリーン。

このライン、そうとう古くからあった製品で、90年代にはもう売ってました。

とにかくハリの具合が絶妙。

バックラッシュはとにかくしずらく、キャスト後半ではノーサミング出来るほど。

スプール回転時のライン浮きが少ないんです。

しかもですね、万一バックラッシュしてもカンタンにほどける。

(まったくほどけない製品がいくつかあるんですよ。サン○インのアレとアレとか、東○のアレとか)

耐摩耗性もかなり高く、画像の35ポンドで2.5号なんですが、まったくラインブレイクさせた事がありません。

わたしは、ラジオペンチのギザギザの部分にラインを擦り付ける耐久テストをよくやるんですけど。

このラインだと切れるまでけっこう時間かかる。

ラインの直径がルアーアクションに影響が大きいルアー、クランクベイトとかには2.5号。

スピナベなどには3号を使用。

ブッシュに投げ込むスピナーベイトにPE3号は細めなんですが、このラインなら全然ヘーキ。

ブッシュの枝をへし折って帰ってきます。

(この耐摩耗性がまったく無い製品がけっこうあります。PEは耐摩耗性が低いという誤解を生む原因になってるゴミクズたちです)

ラインカラーも水色を選ばないグリーン系。

この製品の後に出てきた、いろんなメーカーの製品を試しましたけど、けっきょくはこのシルバースレッドを超えるモノがなかったです。

しかしここで大問題。なんとこの製品、知らないうちにディスコンになってた!!

販売元のユニチカに問い合わせましたが、同等品の販売予定は無いとのこと。

ヒロのヤツめ~

ま、まあ、今この製品を巻いてるリールが4機。あと2,3年以上はかるく保つから、またあとで考えます。

ノンコーティングのPEラインは、巻いてる長さを失わないかぎりは半永久的に使用可能ですからね。

ここまでさんざんとアゲまくってきたシルバースレッドPEですが。

ひとつだけ欠点があります。

(色落ちがはげしいのも欠点かな?)

その欠点がつぎで説明する、なぜ”撃ちモノ”で使用するのをヤメたか、です。

撃ちモノ用のPEライン

私のバス釣りの70%以上を占めるのが、”撃ち”の釣り。

とにかく、接近戦でのシャローカバー撃ちが大好き。

まあ霞ヶ浦のアシ撃ちで、バス釣り覚えたクチですから。

その後にリザーバーに進出しても、やってることは同じ。

アシ撃ちと違うのは、着水後のフォーリングの時間と深さ。

以前は撃ちの釣りも使用ラインは同じ。

リールにはすべて、シルバースレッドPEが巻かれてました。

使用ルアーによって号数が違うだけ。

しかし一時期バス釣りから離れ、夜な夜な箱根のワインディングロードや首都高C1での違法暴走行為に明け暮れたあとに戻ってきた時は、シャローの状況がすっかり変わっていました。

なにが変わったか?

それはピッチングの射程距離。

もともと面積の割にバサー人口の高めな日本のフィールド。

さらに世代交代していくバスのDNAの中にも、しっかりとプレッシャー情報が刻み込まれてる。

バスがエレキの音(振動)で逃げるんですよ。

これまでの私のピッチング射程距離だと、キャストする前にバス達が逃げていく。

ひさしぶりに訪れた霞ヶ浦の新利根川、水が普段より澄んでたせいで逃げ去るバスが丸見え。

ゆっくりアプローチしてバスが逃げ去る距離を測ってみると、これまでより倍近い射程距離が必要な事がわかりました。

しかも着水音も無音じゃなきゃダメ。

10mちかく離れた距離から、正確にコントロールするのはしんどい。

極力エレキを踏まない操船方法とかも練習しましたが、やはり射程距離アップは必須。

まずは多用してたラバージグから、飛距離の伸びる直リグに変更。(現在はフリーリグ)

リールもすべてSVスプールに換装。

ベアリングオイルもローフリクション系に変更。

あと効果高いのが、手首の筋トレ。

15kgのダンベルでピッチング動作するんですが、丸一日ピッチングしても疲れなくなります。

これでだいぶ伸びましたが、ここまで来て気になりだしたのが、ラインのスベリ。

これが上で書いた、シルバースレッドPEの唯一の欠点。

4ブレイド・四つ編みのノンコーティングですから、ライン表面がザラついてる。

糸鳴りも大きい。

これをスベリのいい8ブレイドに変えてみたら?

いくつかの製品を試したあとに落ち着いたのが、この製品。

アップグレードPE X8

ソルトで評判の、YGK・G-SoulアップグレードPE・X8

ちなみに去年からマイナーチェンジして、コレになってます。

PEライン

YGKの別ブランド、X-BRAIDから販売。中身は、ほとんどいっしょのようですが。

この製品、まずは価格が安い。実売で3000円以下。

もともとPEはロングライフなので、コスパすごいんですけど。

撃ちのリールには50mしか巻かないので、これで4回分。

1回巻くと2シーズンは巻き換えないので、次に買うのは何年後でしょうか?

耐摩耗性は、シルバースレッドPEにくらべて落ちます。

(あくまでもペンチのギザギザ試験の結果上)

まあ8本編みなんでしょうがない。実釣では問題ないです。

3号を直結で2シーズン使いましたが、けっこうなブッシュ内でサカナ掛けても大丈夫。

ラインカラーは蛍光グリーン。それにホワイトマーカーが混ざってる。

PEライン

最初はリーダーレスの直結で使ってたので、リグから1mほどはマッキーで着色してました。

いくつかのカラーを試しましたが、茶色がいちばんバイトが多かった記憶あります。

このカラーなんですが、やっぱり見やすいという恩恵があります。

言いたくはないんですが、やはり歳を重ねるとラインって見づらくなってくるんですよ。

とくに撃ちの釣りでは、ラインテンションを抜いて違和感を与えないようにしてること多いんで、ラインでアタリ取る事が大事なんですが。

カモフラ系のカラーだとほんとに見えない。

オーバーハングの中とか暗くて、シルバースレッドなんか全然見えない。

その点、このラインはすごく見やすくて助かります。

コーティングのぶんだけ、シルバースレッドPEより硬くてハリが強いカンジです。

フルキャストしてみるとフロロラインのような浮きというか、ゴワツキみたいなカンジがあります。

巻きの釣りでは、シルバースレッドのような快適性や使い心地は無いですね。

使えないワケではないですよ。十分使えます。ただ、シルバースレッドが快適すぎるんです。

かんじんのピッチングでの使用感ですが、思った通りにラインのスベリがよく、確実に飛距離が伸びました。

ピッチング後半の、シルバースレッドだと失速感が出るトコが、スッともう一伸びするカンジです。

少し強めのハリも、ピッチング飛距離に貢献してるようです。

PEにしては直進性が高いのでガイドでのバタつきが少なく、放出抵抗が少ないのかも知れません。

リーダーの使用

このアップグレードX8に替えてからも、最初の2シーズンは直結で使ってました。

まあ昔から、PEはリーダー使ったことなかったですから。

でもいろいろと、思うところありまして。

やっぱりテンション抜いたりして工夫はしていてもですね、PEはどうしても弾きやすいし、伸びの無さからくる違和感のせいか、ショートバイトになりやすい。

とくに3年前から通い始めた戸面原ダム。

ハイシーズンだと、一日に50バイトなんてあったりする。

ここまでバイトが多いと、取りこぼしが顕著に分かるワケですよ。

そこでついにリーダーの導入を決めました。

使うのはコレ。

PEのリーダー

同じシーガーなら、グランドマックスが最高のリーダーなのは分かってます。

しかしお値段も最高。

このR18でも性能は充分かと。っていうか、昔買ったのが家にあったし・・

最初は16ポンドを使ってみたんですが。

トズラのブッシュや沈み木で、3回ほどラインブレイク。

しかも3回ともデカかったんですよ!

まあデカいから切られたんですが。

(だからグランドマックス買ってれば・・・)

しかし、20ポンドにしてからはラインブレイクは無し。

それよりもリーダー付けるようになってから、いくつかメリットに気づきました。

まず、期待したとおりにショートバイトが減りました。

けっこうタメてからのフッキングに、ガッツリ掛かるようになった。

今までだと、タメてる間にサカナはとっくにリグを離してどっかに行っちゃってたりする事がよくあったんですが。

次にリーダーの長さぶんだけラインの直進性があるので、ブッシュの枝なんかに絡む煩わしさが減りました。PEの弱点のひとつでしたが。

あとコレは意外でしたが・・バイトの感度が上がりました。

たぶんラインテンションを抜くのを控えるようになったからなのか? それともフロロの硬さや直進性のせいか?

なぜか前よりもバイトがわかりやすくなりました。

リーダーの長さについて。

ピッチング専用機にしかリーダーを使用してないので、ピッチング時に垂らした時に結び目がトップガイドから出てる状態をたもつ長さです。1.5mぐらい?

このくらいの長さがないと、伸びを増やす目的が無意味になります。

それにリグとの結び目は頻繁に結びかえますので、すぐに長さが足りなくなってしまいます。

まあそれでも最低1回は、リーダー付け直しますけどね。ボートの上で。

カバー攻めしてると、リーダーの途中にダメージ入れることも多いし。

リーダーとの結束方法ですが。

日本人の大好物、FGノット。日本では面倒な摩擦系ノットが主流。

これはかんぜんに日本人の性。

日本人は、

高価なものほどイイ

面倒なモノほどイイ

より大変なモノほどイイ

並んでる列が長くて待たされるモノほどイイ

という、不思議な習性があります。

海外の有名フィールドのガイド達なんかが、みんな驚くそうです。

「なんで日本人は摩擦系ノットばっかなんだ?」って。

それくらい他の国の人達は摩擦系ノットは使わない。

私にとって”いいノット”とは、

・1回見れば分かるほどシンプルであること

・強風やボート上、極寒の中のような悪条件でもラクに出来ること

・必要十分な強度が出せること。100%である必要なし

・何回やっても同じ強度が安定して出せること

摩擦系ノットは、上記の条件で却下してます。

なんか摩擦系信者って、結束強度の数値にコダワリすぎて本末転倒になってると思うんですよね。

だいたいバスなんて、直線強度は8ポンドもあればドラグ滑らす必要もないサカナですよ。

障害物に擦る前提で釣りする事が多いから、20ポンドなんて太さが必要になるだけで。

結束強度なんて70%も出てればたくさんです。

それより、いかにカンタンに気軽に結べるか?これが大事です。

かんたんであれば現場でも気軽に結びかえられます。

自宅で必死にFG結んで準備、でも現場では一回も結びかえないでいたら意味無しです。

とくに今回の場合、ピッチング用で結び目がガイドの外に出てる前提ですので、結び目の大きさも関係ありません。

私が常用するのはコレ。クインテットノット

まあ、サージェンスノットの5回巻きバージョンなだけですが。

超簡単!

あまりにもカンタンすぎて、こんなんで大丈夫か?って不安になりそうなくらい。

まったく大丈夫です!

これで2シーズンやってみましたが、結び目から抜ける感触は微塵もなかったです。

こんなチョロい結束でも、70%ぐらい強度は出るらしい。

しかも失敗しようもないほどの結びやすさ。

欠点は結び目が少し大きいのと、リーダーの長さをあらかじめ決めて切ってからじゃないと結べないという、2点。

どっちも使用目的上まったく問題なし。

*ちなみに同じくらいかんたんな電車結びは、アワセ一撃で切れました。

スピニングタックルのPEライン

バスにスピニングタックルを使わないわたくしですが。

エリアトラウトには使います。

さすがのベイトキチのわたしでも、0.8gのスプーンをベイトで投げようとは夢にも思わない。

じつはエリアトラウトだけは、PEは使ってなかったんです。

ごく最近までは、ナイロンかフロロのみ。

エリアの世界でもPEが浸透してしばらく経ちますが、なぜかPEマニアのハズのわたしは使用してなかった。

理由はリーダー。

スーパーショートバイトがディフォルトのエリアの世界では、さすがにPE直結はありえない。

かといって、超軽量ルアーを多用するエリアで、結び目がガイドを常に通るリーダー使用に抵抗があったから。

そしてバス以上にひんぱんに結び替えるエリアトラウト、リーダーの長さはすぐに足りなくなります。

リーダー付け替えも多くなるので、たとえ結び目が小さくても摩擦系ノットなんてやってられない。

しかし一時期ハマってた時みたいに、年に数十回以上通ってた時ならまだしも、今はせいぜい年3,4回しか行きません。

そうすると、一回巻いた新品ラインを1日使用して、次の釣行にはまた巻き替えないといけない。

これはさすがにもったいない。

そこでようやく去年からエリアのスピニングにもPE導入。

使用したのはコレ

スピニング

アップグレードX8がよかったので、同メーカーのアップグレード・ペンタグラム。

ペンタグラムのネーミング由来はラインカラーが5色だから。

PEライン

リールに巻かれてると色彩華やかですが。

じっさいにラインを出すと、ほとんどわかりません。

なにせ0.4号と細いので。

ちなみにエリアトラウトでは、PEの0.4号は太めな方なんですが。

対象が”すそのフィッシングパーク”のドーピングトラウトなので、このサイズがギリ。

これ以上細いと、たぶんヤバいです。

リーダーはフロロの3ポンド。

スピニング

安定のシーガーR18フロロリミテッド。

フロロカーボンはコレ使っとけば、とりあえず大丈夫ですからね。

この組み合わせで、”すその”とそこ以外で4回ほど釣ってみましたが、ライントラブルは一度もなかったです。

かんじんの結束方法ですが。

最初に紹介したクインテットノットだと、結び目がちょっと大きい。

それとバスのカバータックルと違って、もとの使用ラインに強度の余裕がない。

リーダーが3ポンドですから、今回は80%ぐらいは結束強度がほしいワケですよ。

ネットでいろいろ見ては、結んでみて切れるまで引っ張って、ってのを何回も繰り返したあげくに採用したのがコレ。

誠哉ノット。

これまた、すっごくカンタン。

交差させた2つのライン、リーダー側をハーフヒッチ、PE側をリーダーにユニノット風に結んで、最後に2つの結び目を互いに締め込むだけ。

この動画を一度見れば、すぐに分かりますね。

強度もじゅうぶんでした。とある有名サイトでの強度テストでも、FGノットとほぼ同じだったとか。

たぶん太いラインだと向かないかも? フロロ20ポンドとPE3号で結んでみましたが、なんかキレイに結びづらい。

この動画ではあまり触れられてませんが、キチンと強度を出すコツがあります。

このコツをハズすと、PE側で切れちゃうことも?

そのコツですが。

リーダーのハーフヒッチで作った輪っかの中を通した後、PEをリーダーに巻いていく際。

・巻きつける回数は15~18回がベスト。それ以上巻くと、結び目がまとまりにくい。

・巻きつけたPEの結び目をジワ~とゆっくり、そして確実に締め付ける。

です。

このノットのキモは、いかにPEの巻きつけ部分がキレイに折り重ならずに巻けるか?

巻きつけ回数が多すぎると、締め込みの際に折り重なりやすくなりますし、均等に力が加わりません。

*なのに動画内で関さんが、「いっぱい巻け」みたいな事言ってんですけどね

もう一つのキモが、最後に両方の結び目を合わせる前にPE側の巻きつけ部分をしっかり締めとくこと。

ここが不完全なままで全体を締めてしまうと、互いの結び目が締まる際にPE側にねじれるような力が掛かります。見た目にもクイッとネジレる動きが見えます。

このネジレる動きが、巻きつけたPEに相当ダメージを掛けるようで強度が出ません。

力込めて引っ張ると、ワリとカンタンに切れてしまいます。そして切れ口をチェックすると、PEが引きちぎられたような切れ方をしてますから、結んだ際にすでにダメージが入ってたようです。

最初にPE側をしっかり締めておけば、このネジレは発生しません。

この誠哉ノット、ネットで検索するとけっこう両極端の評価をされてるんですが。

弱くて使えない、っていう評価の人たちはおそらくネジって結んでると思われます。

長々と書きましたが、現在使用中のPEラインの話でした。

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