ホームの霞ヶ浦ですよ。
最後に来たのが、約1ヶ月前の青木大介チャレンジカップ。
大バクチで洲の野原(スノヤワラ)の一本勝負、ナマズしか釣れずに華麗に散った、あの忌まわしい大会以来ですよ。
その時のスピーチで、Deezがポロっと言ってました。
「やっぱ新利根川は、圏央道より上流の方がイイ。魚影も濃いし、サイズもいいよね」
ほう・・・
やっぱそうなのか。
魚影が下流より濃いのは知ってましたが、
サイズもいいのか。
というわけで、今日は新利根川の上流勝負。
いつものスノヤワラ、今日はパスですよ、パス。もう無視。
新利根川だけをちゃんとやるのって、何年ぶりだろう?
しかも圏央道より先は、私にとって未知のエリア。
そこで今日は6馬力のエンジンもレンタル。
エレキのみだと圏央道までの往復はムリ。
このエンジンパワーでも、ボート屋から圏央道の橋までは、きっちり1時間は掛かります。
圏央道から上流って、ろくにポイントも知らないのに。
はたしてどんな結果が出るか?
なじみないエリアで釣りするのって、ワクワクしますね~
Contents
05:00 いっきに上流へ
めずらしく一番乗りで、松屋に到着。
まだ8月なのに、5時前だと暗いんですね。
秋、近しですよ。
松屋の14fのエンジン船、和船タイプでエレキマウントは付いてます。
これに手持ちのエレキを載っけるんですが。
問題は魚探。
私のはロランスのElite5っていう、ちっこいオモチャみたいなやつなので、アルミ板で自作したマウントを両面テープで船体に貼っ付ければ済みますが。
デカイ魚探の人って、どうしてるんでしょうね。
セッティングを一瞬で終了。スタートです。
今日は圏央道の橋まで、エンジンで全開の予定。
途中で寄り道なんか、ぜったいするもんか、ですよ。
気温は25℃、雨が降り出してもおかしくない曇り空。
水温は終日27℃
朝方は、東南東の風が4mぐらいと強め。
午後になるにつれて、2mぐらいまで弱まりました。
エンジンで疾走してると、有名ポイントの通称「矢板」が見えてきます。
「一番乗りで、まだ誰も撃ってない矢板かあ・・・」
エンジン停止。
よっしゃ!寄り道です(笑)
ここは巻くよりは、撃ち場所ですが。
私も最初は、フリリグのタックルを手に取りましたけど。
でも、追い風の強さや、スポットの雰囲気なんかを感じてると、なんとなく巻いた方がよさそうな気がしてきました。
そこでスピナーベイトタックルに持ち替える。
いつものデルタフォース3/8オンス、シングルウィローの銅メッキチューンですよ。
わずか2投目。
矢板の向こう側に着水したデルタフォースが、アシの間を通り抜けて1mほど沖に来たところで。
ゴゴンッ
こりゃ珍しい。
こんなに早くファーストフィッシュが釣れるなんて、カスミではあまりないですよ、私の場合。
戸面原ダムのおかげで、早掛けのクセがついたか?
34cmぐらいですが、かなり元気なファイト。
さあ、いきなり気がラクになった。
今日のお題は、とりあえず5本釣ること。
そして40アップを必ず混ぜる。
まだ5時半前ですよ。
あと11時間も実釣時間がある。
お題達成なんか、ラクショーですよ、ラクショー。
突き抜けろ!ねこバス!ですよ。
さて、このスピナベフィッシュをどう読むか?
実はこの日、用意したタックルは4セット。
いつもはメインに組むスピナーベイト、今日はサブとして持ってきてます。
残り3本は、フリリグ、ダウンショットリグ、スイムジグ。
ロッドも、いつもはスピナベにはエッジプライドのVグラスのEPVC604ですが、今回はもっとライトな603。
スピナーベイトよりも、クランクをメインに巻くつもりだったので。
ただこの天候と、強い追い風に乗せて早いペースでボートを流すので、ミスキャストでも問題なく巻いてこれるスピナーベイトの方が使いやすい。
あと、バイトするまでにチェイスの距離があったことを考慮すると、サカナはわりとアシ際にいるようです。
次の一手を考えるためにも、ここから鳥居ポイントのある橋まではスピナベで巻いてみます。
すると、すぐに次のバイト!
ファーストフィッシュより、ちょっとだけ大きそう。
ハンドランディングしようとしたら、ポロッっとバレちゃった!
イヤな予感的中ですよ。
1匹目の時も、ランディング後にかんたんにルアーが取れたんですよね。
デルタフォースの太軸フック、対象のサカナがあまり大きくないと、603では貫通しずらいのかも?
これがキロオーバーだったら、サカナの自重とパワーで刺さるんですが。
細軸フックのSRミニに変えようか?とも思いましたが、ここで撃ちに切り替えることにして、とりあえずそのまま。
スピナベで釣れることは分かったので、矢板のキワをよりタイトに攻めたらどうか?を検証。
私のメインウェポン。刀で言えば、新井赤空後期の作品、無限刃。
エッジプライドのEPGC665と、OSP・ドライブビーバー3.5のソリッドブラック、ペグ留めフリリグの登場ですよ。
すぐにバイトがあるかと思ったら、まったく音信なし。
鳥居前では、HPシャッドテールのダウンショットも入れてみるが、完全な静寂。
ここで昔の記憶がよみがえる。
夏の終わりの8月末から9月にかけて、新利根川、洲の野原では、スピナーベイトにしか反応がない日がたまにあるんですよ。
なぜか他のルアーには食ってこない。
今日がその日なのかな~、と思いながら、エンジンに火を入れて移動。
06:40 真珠棚手前
通称、セブンイレブン前から、新利根川上流の真珠棚の間ぐらいのストレッチ。
ここは最初からフリリグで撃ってみる。
真珠棚が見えるまで撃って反応ないので、いったんストレッチの最初まで戻って、スピナーベイトに持ち替え。
スピナベ爆撃に変えてから、途中まで来たところでバイト!
36cmぐらい?
これでもうキマリでしょ?
今日はスピナーベイトの日ですよ。
さあ、こうなるとマイった!
今日は撃ちメインのつもりだったので、スピナベ用のメインロッドを持ってきてない。
603ではちょっと心細い。
失敗したな~
いつものEPVC604か、EPVC664を持ってくるんだった・・・
とりあえず移動。
圏央道の橋を目指します。
07:30 圏央道
さあ、ようやく圏央道ですよ。
ここまでは、過去にも来たことあります。
ここから先は未知のエリア。
これより橋を3つ分までの上流を、まじめにやってみたい。
橋3つで4kmぐらいはあるので、いちいちアシを撃ってたら大変。
さいわいスピナーベイトが当たってるので、強い追い風にボートを乗せながら、ハイペースで流していきます。
ボゴン!
うーん・・・また同サイズ。金太郎アメ状態。
90年代のカスミ水系みたい。
曲がったアームを修正、フックポイントをサンドペーパーでかるくシャープニングして、投げ続ける。
ゴゴウン
また来た。
お?こりゃ40はあるな?
相変わらずカスミバスはトルクがすごい。
ほんと、よく引きます。
スピナーベイトの掛かり方を見て、どこから手を入れようか考えてると・・
ぽろっ・・・
またバレた!
追いアワセもガンガン入れてんのに!
やっぱり、ロッドが合ってない。いつもの604なら獲れてんのに~
スイムジグをセットしてる、カーボンのラグゼカマー666をスピナーベイトに使うか?
悩みながらもボートは追い風で勝手に進んでいく。
09:00 103号線周辺
県道だか国道の103号線の橋の先あたり。
ショアがちょっとゴチャついてて、イイ感じのポイントなんですけど。
その手前からデルタフォースを通し始めると。
バクンッ!
フハハハハ。
楽しくなってきました。
スピナーベイターなのに、ここ最近はスピナベでハメてないので、こりゃ嬉しい。
ショアに沈んだチャリンコの脇を通すと・・
ガゴゴンッ
よっし!これは40超えてるのは確実!
ハンドキャッチしてカメラを探してたら、ブルンッと暴れて、私の手からエスケープ!
まあ、いいや。
やっぱりココは、一級スポットですよ。
ってことは・・
ひさしぶりに出番ですか。アレの。
ノリーズ・クリスタルS・シャローロール
ここは絶対サカナがいる! そんなスポットでのみ投入する、ガラスの最終兵器。
なんでガラスかというと、アシに絡まったのを外しただけでも曲がりやすい、かなり柔らかいワイヤー。
そして飛ばないので、コレを先発にしてシャローを流すのはストレスフル。
でも、このヤワいワイヤーが生み出すヴァイブレーションが、デカバスを惹きつける。
さあ、ひさしぶりの出番ですよ。
一投目。
強いヴァイブレーションで手元にブルブル感じながら、ミディアムリトリーブ。
ゴゴンッ
マジか?
一投目でか?
そういうことですよ!
あとで測ると、41cmでしたが。
こいつは強烈にファイトしてくれました。
かなり満たされた気分でスピナーベイトを外し、カメラを探していた時に悲劇が・・・・
シャローロールをバスの口から外した私、なぜかルアーを水の中に投げ込んでしまっていました。
普段なら絶対、ボートの中に放るのに。
しかもティップからルアーまでのライン、思ったよりも長さが出ていた模様。
カメラを見つけて撮影したり、長さを測ったりしてる間に・・・
水中に沈んだシャローロールが根掛かり。
ボートは強風の追い風で、どんどん進んでる。
「ギュイイイイイイ」
異様な音でハッと気づくと。
エッジプライド・EPVC603のティップが不気味な角度で曲がってる!
ロッドのベリーから下は、ボート縁に引っかかって固定されてるので、根掛かったラインにティップのみが強烈に引き込まれてます。
マズイ!
さっと手を伸ばして、クラッチを切ろうとした瞬間・・・
バキンッ
・・・・
・・・・
うわっ!折れた!
今日のメインロッド・・・
25年以上のルアー釣り人生で2回目のロッド破損。
1回目の時も、完全に自分の不注意でしたけどね。
やってしまいましたよ。
一昨年に、中古で激安購入。
初陣からゴーマル仕留めてくれた、縁起のいい愛刀だったのに。
またオクかベリーで探さなきゃ。
しかも、根掛かったシャローロールも回収不能。
なんかのスキマにがっちり挟まったみたいで、まったく取れません。
これはもうサイテーですよ。
しばらくふてくされて、サンドウィッチとポテチをやけ食い。
この後は、スイムジグ結んでたロッド、がまかつのラグゼカマー666にデルタフォース結んで続行。
帰着方向に向かって流しましたが。
おそらく30cmは無い小バスを追加して、はやめに終了。
ただ、すごくひさしぶりにカーボンロッドでスピナーベイトを使って、ちょっと思い直した事が。
ミドルキャストのバンク撃ちでは、やはりグラスロッドの方が私は好きですが。
問題はピッチング。
アシやブッシュの中とかにも、ピッチングでスピナーベイトを入れ込んじゃうことが多いのが、私のやり方。
グラスロッドでは、このピッチングがすごくやりにくい。
っていうか、飛距離が出ないし、そのせいで精度も悪い。
でもカーボンロッドだと、ピッチングがスパスパ決まる。
もう、快感なくらいキマる。
ここで思い出したのが。
ラグゼカマーには、6.3フィートの長さで、低弾性カーボンの巻物スペシャルがあったはず。
当時にものすごく評判よかったヤツ。
あとで調べたら、やはりあった。
665Mという、こっちの要望にピッタリそうなのが。
折ったロッドと同じ物を買い直すより、こっちを試してみようか?
20年以上のグラスロッド信仰、ついに宗旨変えする時が来たのか?
帰着すると、松屋の若旦那。
「どーでした?」
結果を伝えると、やはり今日はスピナベ日和だったよう。
スピナーベイトだけで10匹なんて人もいたとか。
スピナーベイトを投げなかった人は、ほとんどノーフィッシュだったそうです。