ブタの棲む沼・牛久沼

ホームレイクは霞ヶ浦・スノヤワラですが。

ときどきは違うフィールドにも行きたくなります。

徹底したシャローマン(のつもり)ですので、やっぱりリザーバーよりはマディシャローレイクを選んじゃいます。

で、霞ヶ浦からもほど近い牛久沼。

東谷田川と西矢田川の、2つのデカいインレットで構成された湖。

幾多のツワモノバサーたちをノーフィッシュ地獄に落としてきた、「魔界の沼」の紹介です。

むずかしい牛久沼

Contents

カスミとは違うタイプのマディシャローレイク

カスミと同じ、低地のマディシャローレイク。

湖岸線もアシ(ガマ中心ですが)に囲まれた、カスミと同じようなタイプにいっけん見えます。

バンク沿いはすべて好ポイントに見えますし、どこを撃っても釣れそうですが、実際はどこを撃っても釣れません(失笑)。

んで、霞ヶ浦とドコが違うのか?

・平均水深がさらに浅い。多くが1.5m以下。

・ブレイクなどの地形変化がとぼしい。

・カスミのように護岸されてないので、バンクのアシ(ガマ)原が広大。はんぱなタックルでは攻略できない。

・エレキオンリー。エンジン禁止。

・カスミバス以上に、エレキの振動などの釣り人が出す気配に神経質な気がする。

・カスミには少ない、広大なハス畑がある(今は激減してます)。

そして、もし釣れたら50アップである確立が、関東のどのフィールドよりも高い!

こんな感じでしょうか。

スピナーベイト

どちらのインレットでやるか?

牛久は、東谷田川と西谷田川のインレットが湖の中心を占めます。

インレットと言っても、かなり広大です。川というよりは湖といったカンジ。

2軒あるレンタルボート屋さんはどちらも東谷田川にあるため、西谷田川に移動するだけでもかなり時間が掛かります。

つまり1日しっかり釣ろうと思ったら、その日はどっちでやるか?

プランを決めとく必要があります。

牛久沼のバス釣り

http://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do#1 (国土地理院)を元に 作成

「数の西谷田、サイズの東谷田」

牛久の定説だそう。

これを、他のフィールドでの基準に落とし込んで意訳すると、

「西谷田川の方が、釣れる可能性はあるかも? 東谷田川ならノーフィッシュ基本だけど、もし釣れたら50アップだよ」

ってことだと、解釈してます。(ちょっと違うか?)

まあでも、牛久で定期的に行なわれてるオープントーナメントの結果を見る限り、この定説は当たってるかも?です。

ワタシ自身でも、デカいのはすべて東谷田川。西谷田川は40以下しか釣れてません。

東谷田川

川というより、サイズ的に湖。

ブレイクなどの水中の地形変化に乏しい。

広大なアシ原。

基本的に激浅。

沖目の縦ストが多い。

西谷田川

最深部で3m以上水深があるし、アシ際でも東谷田川より水深がある。

ブレイクがしっかりくっきりとある。

アシの奥行きがない。川幅などもふくめ、新利根川に近いカンジ。

アシとブッシュの複合ポイントが多い。

東谷田川よりこじんまりしてる。それに分かりやすいポイントが多いので、撃つべき場所が絞りやすい。

どちらをやるかは、その日の状況次第です。

ただ西谷田の場合は、ボート屋さんからかなり距離があります。強風時(とくに東風気味)には気を付ける必要ありですよ。

帰れなくなっちゃって、ボート屋さんにレスキュー要請する人もいるらしいです。

自然が残る湖岸線

霞ヶ浦って、本湖も流入河川も基本的には護岸工事されてます。

だからアシ原があっても、奥行きはあまりないんですよね。

アシ中に撃ち込むといっても、キワからせいぜい1mぐらいまでのところがほとんどです。

アシの奥まで水があってサカナが入り込める場所って、新利根川・スノヤワラではホントに限られてます。

で、牛久沼の湖岸線。わりと自然のままに残されてる場所が多いのが特徴です。

湖面に浮いてアシ原を見た場合、アシ際からじっさいの湖岸までは100m以上ありそうな場所も多い。

ホントに「アシの草原」。

ちなみに、「アシ原」って言ってますが、ほんとは「ガマ」の方が多いのが牛久沼。

「ガマ原」って言うべき? まあ、馴染みある「アシ原」で通します。

ディープやブレイクなどの地形変化にとぼしい牛久では、やはりバンクのアシ撃ちがメイン。

(沖の回遊バスを釣るパターンがあるらしんですが、ちょっとレベル高すぎ)

で、このアシ撃ちが牛久ならではの難易度です。

アシ(ガマ)撃ち

さきほども書きましたが、とにかくアシの奥行きがハンパない!

バスがキワに付いてる時ならいいですよ? でもアシ奥に入られちゃうと、普通のタックルではもうお手上げ。

フリッピングタックルでのウェッピング(アシ中カミカゼ)しか、対処法がありません。

まあ、1ozシンカーのウェッピング自体は、昔からの牛久名物ではあるんですが。

と、書いておきながらナンですが、わたしはウェッピングはほとんどやりません。

あれ、リズムが悪すぎてペースが維持できないので。

頻繁なラインの結び買え、ワームのズレ、その他諸々・・・

やってられません。

アシの中にぶち込むのは、そこで魚の気配(音とかもじりなど)があった時だけ。

そこでアシ際撃ちがメインになるんですが、これもかなりの難易度。

どこのアシを撃つか?

牛久沼は、湖岸全体がアシ原。

しかも、どこもいい感じに釣れそうに見えます。

これを全部撃っていたら、何ヶ月掛かっても撃ちきれません。

これが霞ヶ浦だったら、水中の地形変化(ブレイクが寄ってるトコとか)と合わせて絞り込みますが、牛久沼ではそういった場所は少ない・・・

とくに東谷田川は。

私の場合ですが、まず気にするのが風表か風裏か。

これは単純に、その日に″さかなっけ″がある方をチョイスします。

ベイトとかヘラブナとかコイとか。

たとえば、その日に風が当たってるアシに、なんかザワツキがあるようでしたら、風表のみ撃つ。

そんなカンジです。

あとは、アシ原の中でも単独のアシがポロッポロッと、小島のように点在してるようなトコロ。

こういった場所だけを選んで撃ってます。

ちなみに、アシの中に水路がさらにあって、複雑な形状をしてる場所もあるのが牛久。

すごくおいしそうなカンジなんですが。

なぜか私はこういった場所では釣れたことありません。

ニャンでなの?

たぶんですが、私のアプローチがヘタだからではないか、と思います。

エレキを踏まないアプローチ

ホームのカスミでも痛感させられた、アシ際への無音アプローチの必要性。

じつは最初に洗礼をくらったのが、ここ牛久沼なんですよね。

それまでの私のピッチングの射程距離まで近づくと、バシャンバシャン逃げられる・・・・

じゃあ、とディスタンスを取ると、どうしてもリグが浮き上がり気味になって、着水音が抑えられない。で、また逃げると。

もうフザケンナ!ですよ。

まあ射程距離に関しては、すべてのダイワリールをSVスプールに換装、飛距離の出やすいジカリグやフリリグの使用、ラインの見直しで改善、プラス2mを確保。

でもそれより大事なのが、エレキをいかに踏まないか? です。

やっぱり、あの浅さが影響してると思うんですよ。(ボート下で50cmなんてザラ)

あれでボート下1mとかあれば、あそこまで神経質じゃない気がします。

そこで牛久沼でのマストアイテムを紹介。

これ

牛久沼でのバス釣りに必要

ローボート用パワーポールw

ホムセンで買える、ただの園芸用なんかのパイプ。長さは最低2mは必要。

だいたい300円ぐらいで売ってます。

これが使えるんですよ。

牛久沼のロコの人達は、みんなこういったアイテム使ってます。

ボトムに突き刺して、ロープでボートを固定すれば、バスボートのパワーポールみたいにアンカー打てます。

そしてこれでゆっくりボートを進めれば、無敵のステルス性能を発揮!

もうエレキなんかジャマだから、上げちゃいましょう。

このポールでの操船さえ身に付ければ、牛久のアシ際攻略にかなり近づけますよ。いやほんとに。

(出掛ける前に、クルマに積み込むのを忘れやすいのが問題。牛久でしか使わないので)

春のクリS祭り

なんですか? それ?

クリSとは、これのこと

牛久沼でのスピナーベイト

画像はシャローロールですが。

牛久沼を愛する、ノリーズ代表の田辺哲男プロが、自身の代表作、「ノリーズ・クリスタルS」でのスピナーベイティングで、早春の牛久沼で釣りまくったことを起源とした、毎年3月に行なわれる1大イベント、「春のクリS祭り」

この名称は、こちらの人気ブログではじめて使われたと思いますが。

ナマローブログNEO

プリスポーンの最初期に、まだ新芽が出てきて間もないパラアシのシャロー。そこに上がってきたマックスサイズのブタバスのみを、スピナーベイトでハメる。

まあ強烈に印象に残る釣りでした。

いや、べつに他のスピナベでもイイんですが。

3月のこの時期、恒例となったこの釣り方、私はいまだにハマったことありません・・・

こればっかしは、そういうタイミングに巡り合わないと、ですからね。

ただ、祭りには参加できたことはないですが、牛久では通年においてスピナーベイトは欠かせませんね。

はじめての牛久、真夏でしたが50アップを連れてきたのは、ノリーズ・シャローロール。

普段は違うスピナベを愛用してるんですが、

「牛久はやっぱりノリーズ?」

と、はじめて投げたクリスタルS・シャローロール

開始からわずか3投目。

「ドゴンッ」という、根掛かりのようなアタリ。

腰をひねってアワセると、グラスロッドが「ギュンッ」と引き込まれる。

途中、ボート下に潜り込まれ、クラッチ切りで対応しようか? と迷うほどの引きでしたが、なんとかハンドランディング。

牛久沼のブタバス

画像じゃメジャーがズレてしまいましたが、51cm。

デカバスにしてはめずらしく、よく走る個体でした。

太いけど、牛久バスにしては引き締まった体型。

そして尾びれの大きさから推測すると、ひょっとしたら沖の回遊型?

場所はハス畑ですが、たまたま沖から食事に来てたのかもしれません。

牛久のデカバスって、メタボ体型にプラスして、カラダのわりに尾びれが小さいのが特徴なんですよ。

つまり普段はあまり泳いでない、典型的な運動不足の生活習慣病タイプ。

コイツはなんか違いますね。めちゃくちゃアスリート体型してます。

ひょっとしたら、牛久ではかなりレア物を釣ったのでしょうか?

バス密度が極端にうすいと言われる、牛久沼。

やっぱりマキモノは欠かせません。

さいごに

ほんとは、ハス畑でのサイコーに興奮する釣りも紹介したかったんですが。

残念ながら、今の牛久ではハスは絶滅状態なんですよ。原因は不明です。

ハス畑での、ソフトスイムベイトの釣り。楽しかったんですけどね~。

OSP

あとは、牛久沼では新しいメソッドになる、沖の回遊バスの釣り。

これを狙ってやれる達人がいるんですが、わたしには到底ムリ。

理屈は分かるんですけど、かんじんの回遊コースがさっぱり分かりません。

まあ牛久は釣れない。

それはホントですが。

でもなんか、魚影がうすいからってのは違うかも? って気もするんです。

牛久沼は、広大なアシ原とか、ボートもオカッパリも入れないようなエリアが多いです。

ひょっとしたら、バス達は普段はそんなサンクチュアリに潜んでるんでは?

たまに聖域から出てきたヤツを、ちょろっと釣らせてもらってるだけだったりして?

そして、とにかく50アップに会える確立は、霞ヶ浦よりも高いんじゃないかと思います。

ぜひアナタも、関東の老舗レイクに足を運んでみてください。

そしてドSレイクの洗礼を、存分に喰らってみてください。

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