「青木大介チャレンジカップ」ですよ。
タイトルだけだと、青木プロが何かにチャレンジする企画みたいですね。
違います。
我々が青木大介にチャレンジするんです。
渡米準備に忙しいところを、みんなで寄ってたかってフルボッコにするという、スキャンダラスな企画 (違いますか)
TOP50の試合や、メディア取材じゃないですからね。
Deezにとっては、しょせんお遊び。 (お仕事か)
きっと油断してますよ。
油断してるところを、ひょいっとデカバス釣って背後からブスリ!ですよ。
(じっさいは、青木プロは前日から新利根川入りして、直前プラ済みだったそう)
まあ普段はこういったイベントには、あまり興味ないのですけどね。
じゃあ、なぜ出るの?
1)たまたまこの日に、霞ヶ浦・洲の野原に行こうとしてたから。
2)大会のレギュレーションが、サカナをキープしないデジタルウェイイン方式だから。
3)ハヤブサ(FINA)フック限定だが、たまたま使用フックはFINAのTNSだから。(DASではないのは許して)
4)リミットによる重量制じゃなく、1匹デカイの釣れば勝ちのルール。まぐれチャンスがありえるから。
こんな薄い理由が参加動機。
「青木大介プロに会いたいから」というのが、理由にありませんが。
すいません、私が会いたいと願う有名人は、ギタリストのJeff Beck(ジェフ・ベック)ただ一人。
この御方。
ジェフ・ベック・・・知らない?
知らないですか。じゃあ万死に値しますね。
これから貼り付ける、「死ぬまでにずっと繰り返し聴くべき、Jeff Beckの曲20選」のYouTubeリンクをひたすらクリックしてもらいましょうか!
・・・ああ、青木大介チャレンジカップでしたね。
逝ってきましたよ。
気温35℃を突破しそうな、灼熱地獄の霞ヶ浦まで。
はたして釣れたのか?
Contents
イベント会場はもちろん松屋ボートさん
5:00から受け付け開始。
参加者は60名ぐらい。
思ったよりも少なかった。
ハヤブサスタッフの前説後、青木大介プロの挨拶。
Deez登場。
カメラの腕が悪すぎで、写り方悪くてすみません。
6:00 スタート
6時ぐらいに、ゆる~くスタート。
厳正なトーナメントではないですからね。
楽しむためのイベントですよ。
レギュレーションもゆるめ。
選手にはこんなスケールが配られてます。
サカナを釣ったら、これに乗っけて画像を指定のアドレスに送るだけ。
これからのトーナメントはこうあるべきですよ。
ところで、じつは試合中の画像はいっさいありません。
完全に撮り忘れました。それくらいきびしかった!
この日の状況は、朝方はほぼ無風。
昼前から南寄りの風で3mぐらいまで。
気温は35℃近い、猛暑。
水温は朝は29.7℃。午後には、洲の野原で31.5℃。
私のプランはとてもシンプル。
まず試合時間が短い。
私のトロい54ポンドエレキだと、移動でのロスを考えると実釣時間は4時間ちょいしか無い。
あと、デカイの1匹だけ釣ればいいってルール。
リミットを揃える必要はない。
となれば・・・釣れない時は全然釣れないが、出ればデカい、洲の野原の妙岐水道で一本勝負です。
今日はギャンブラーになるんですよ。
あとは妙岐の行き帰りに、いつものゴロタ場でちょっと巻くだけ。
まあどっちかでゴーマルを1本、ドーンとゲット。優勝をいただきましょう。
妙岐水道のストレッチだけに4時間も費やすという、普段はやらないメニュー。
撃って巻いて、妙岐水道をしゃぶり尽くす予定です。
撃ちから入るか、巻きから始めるかは、途中で様子を見て決めます。
エレキはマックスパワーでスタート。
洲の野原方面には、他に5艇ほど。
その中には、ガルツーことノリーズプロスタッフの津輕辰彦選手も。
次週のH-1のプラも兼ねてたそう。ハードルアーしか使ってなかったみたい。
この方
津輕選手、H-1の新利根川戦でもお立ち台クラスのツワモノ。
この辺のエリアは知り尽くしてるでしょう。
あとでガルツー選手とは、ちょっとお話させていただきました。
しっかし、私の16年落ちのモーターガイドは遅い!
他の船にどんどん先に行かれてしまってます。
もし全員が妙岐水道行きだったら、ちょっとマズイ。
じつは妙岐プランには、すでにひとつ懸念があったんですよ。
この日は、JBマスターズ第3戦の最終日が重なってた。
妙岐水道はバスボーターでいっぱいかも?って不安が。
ゴロタ場に着く頃には、他のトーナメンターは途中の真珠棚などのポイントに散っていて、妙岐水道に向かったのは他に1艇だけ。
それでちょっと安心して、まずはゴロタ場でスピナーベイト。
まったくアタリなし。
ところが、スピナーベイトがアシ際に着水する際、グワンとサカナが逃げるようなモジリが2回ほどあった。
「サカナは散ってない?アシ際にタイトに付いてる?」
朝方は曇ってローライトだったんですが、意外と散らばってない様子。
普段だったら距離を詰めてアシ撃ちに移行するところですが、あえてこの場所を捨てて、妙岐に移動。
妙岐はアシ撃ちから入ることにします。
6:40 妙岐水道
視界にいるバスボートは3艇。
思ったよりも少ない。
これなら釣りになります。
さっそくアシ撃ち開始。
リグはいつものOSP・ドライブビーバー3.5のフリリグ。
今日の私、そうとう集中力が高め。キャスト精度がいつもよりぜんぜん高い。
いいところにリグが入りまくるんですが・・・
最初のひと流しは、小バスかギルバイトようなノラないアタリが2回あっただけで終了。
ストレッチの起点に戻って、2回目のアタック。
今度はスイムジグ。
ピッチングでアシ際に落とし、着底させずに上っ面を巻いて誘う。
WBSの松村プロが紹介してたやり方。
するとボート際まで追ってきたバスが!
35cmぐらいでしたが、今日はじめてのサカナからの反応。
更に高まる集中力。
でも、この後は何もナシ。
ここで一度冷静になって、次の手を考えます。
普通ならここで、スパッと妙岐水道は見切るべきです。
妙岐はもともと、当たり外れが激しい場所。
釣れない時はぜんぜん釣れません。
だいたい、ナマズの反応すら無いのはおかしい。
かと言って、いまさら新利根川に戻るのもなあ・・混雑してるだろうし・・
川の船団の中で釣り勝つ可能性よりは、妙岐での奇跡の1匹の方がチャンスありそう・・
過去にそういったドラマは何回もあったし・・
結局続行です。(ここで完全にノーフィッシュのフラグが立ってますね)
その後も、クランク巻いたり、沖目のブレイクでスパイベイティングしてみたり、かつてないほどしつこく攻めますが・・・
まったく何もナシ。時刻はすでに12時近い。
ギャンブルには惨敗したのか?
麻雀で言えば、南3局までノー和了状態。
オーラスでアガれるのか?
残り1時間 最後の勝負
試合終了は13時。
ここから直帰しても、わたしの激とろエレキでは30分は掛かります。
とりあえずボートをスタート。
最後の悪あがきで、風の当たってる尾島ワンドまわりをチェックしながら、帰着に入ります。
「いくら風表でも、この水温じゃ尾島みたいなドシャローには居るわけないじゃんね・・」
自嘲しながら、アシ際をチェックしてると・・
「居るじゃねーか!」
30cm中頃のが3匹ほど見えるじゃないですか!
アシ際を基点にして、かるくクルーズしてるようです。
透明度が20cmぐらいしか無いので、全体の動きはよく見えないのですが。
どうもアシ際づたいに泳ぎつつ、時々アシの岬に複合したブッシュのシェードの中で止まってる様子。
シェードに入るのを見たワケではありませんが。
でも、バスが見えたアシ際から視野を引いて全体を視てみれば、バスが止まるのはブッシュのシェードしかありえません。
本来ならここで巻くべきです。バスは基本的には、動いてるんですから。
しかしここから同条件が続くゴロタ場まで、巻いていく時間はもうありません。
なにせ、サカナを見つけるのが遅すぎました。
移動時間を考えると、釣りできるのはあと20分くらい。
やれるとしたら、アシ際を速く移動しながら、ブッシュのみを撃つこと。
ビーバーのフリリグ、いつもは5cmちょい離したシンカーのペグを、キュッとフック側に移動してシンカーをゆるく固定して、ブッシュに向かいます。
アシ際の岬のブッシュを撃ち始めて、5個目か6個目のブッシュだったでしょうか?
スルンと入ったリグに違和感・・
こりゃバイトですよ!
サカナが、はむはむしてる感覚が伝わってきます。
必死でこらえて、ラインテンションを張り過ぎないように自制。
もう、両腕がプルプルしてしまってます。
そしてついに、待望のクンッと反転したアタリ。
ほわたぁ!! 全力のビジュアル系フッキング!
ぎゅわわわ! エッジプライド665がベリーから入ってる! こりゃデカイ!
ゴーマル超えは確実!
時間が無いので、ゴリ巻きで一気に寄せる。
ボート下に潜り込もうとするのを、強引に引きずり出した時にやっと、その姿が見えました。
アメナマの姿が・・・・・
・・・これはヒドイですよ。
いくらなんでも、あんまりですよ。
こんなドラマはないですよ。なんでここでキャット? 脚本ゴミ過ぎでしょ。
フテッたのでいきなりリールのクラッチを切って、ラインを手で持ちます。
とにかくバレて欲しい。
残念ながら、あまりにも完璧なビジュアル系フッキングがキマってしまってます。
通常の10倍ぐらいのオーラを消費してのフッキングですからね。
その後プライヤーでコジっても手こずるほどの刺さりっぷり。
そしてとうぜん、フックはグシャグシャ。
やっとリリースした頃には、残り35分しか無い。
私の夏が終わりました・・・
青木大介プロの総評と抽選会
帰着してみると、2人ぐらい熱中症にやられてる様子。
とりあえずランチブレイクを挟んでから、結果発表です。
トップは46cmだったかな?
おめでとうございます!
ちなみにDeezは36cmだったそう。
よって上位5,6名ぐらいはチャレンジ成功。
青木プロいわく、これまでこういったイベントでは無敗だったらしいです。
今回、初めて負けたそう。
新利根スキャンダルですよ。
ところでショックな数字が、ハヤブサスタッフより発表されました。
この日のウェイイン率、74%以上。
たしか参加者は58人だったから、ノーフィッシュは15人ぐらいしかいない。
これはかなりマイりましたよ・・
まさか新利根川・洲の野原で、この季節にノーフィッシュくらうとは思ってませんでした。
もうベッコベコな気分ですよ。
参加者の半分ぐらいは当たるハズのプレゼント抽選会が始まりました。
いつまでたっても、名前が呼ばれません。
結局ハズレ・・・
もう早く帰りたくなってきました。
でも青木プロのコメント、タメになるとこがあって面白かったです。
ただ私には出来ないメソッドばっかりでしたけどね。
ブレイクにカットテールをノーシンカーで沈めて転がすとか。
そしてこの後に聞いた、津輕辰彦選手の本日のプランもかなり興味深かった。
ガルツー選手、最初は私より先に妙岐水道に入ってるんですよね。
でも妙岐と洲の野原、わりと早い段階で見切ってます。
そして新利根川に戻ったそうですが、ただ戻っただけじゃない!
なんと圏央道付近まで登っていったそう!
妙岐水道から圏央道まで、15kmぐらいはあると思うんですけど?
この試合、エレキ戦ですよ?
松屋ボートにある8psのエンジン船だって、そんな大移動はたいへん。
驚きの行動力と、理詰めの戦略があってこそ、ですね。
たしか6匹ぐらいは釣ったって仰ってました。
ひとりH-1やってらしたので、ハードルアーオンリー。
さすがです。
今日の反省
悲しい結末を迎えた、今回の青木大介チャレンジカップでしたが。
でも私的には、得たモノが多い一日になりました。
当たり前のハナシなんですが、やっぱり他の人の考えを聞かせてもらうのって、ほんとに勉強になりますね。
青木プロや津輕選手だけでなく、入賞した一般アングラーのスピーチも参考になりました。
今回の反省点はやはり、妙岐水道から移動しなかったこと。
2往復目の段階で見切るべきだった。
そうすれば、朝早い段階で川に戻れた。
圏央道まではムリですが、途中のセブンイレブン前ぐらいまでは行けた。
それに最後に見つけたパターン(というほどでも無いですが)。
あれに合致する地形って、洲の野原よりも新利根川の方がはるかに多いんですよね。
川に移動してれば、もっと早い段階で気づけたはず。
だいたいブッシュのシェイドパターンなんて、この季節には常識ですし。
いつもはポンポンと移動しまくるくせに、こんな時にかぎって固執してしまった。
なんかですね、理性では移動しなきゃとずっと思ってたんですが。
でもなぜか脳内に、H-1の鈴木美津雄氏の笑顔が浮かびっぱなしで、
「やりきったヤツだけが生き残れる!」
っていう、H-1のテーマをずっと囁かれてたんですよ。脳内で。呪文のように。
次回は、試合に望む前にきちんとお祓いしてから、ですね。
*ハヤブサ社のHPより。http://www.hayabusa.co.jp/