前回の更新から、早2ヶ月。
まあ私くらいの老人になると、2ヶ月なんて昨日といっしょ。
10年前のコトを、こないだ、とか言っちゃいますから。
釣りには行ってましたヨ。
でもなんかうまくハマらないっていうか、気持ちのいい釣りができない日ばっかというか。
良くない日に当たることが続いたみたいで、なんとか絞り出すように釣る日が多く、やる気がどんどん急降下。
今年はずっと不調なカンジです。
このところ関東では、1週間以上も連続の雨でしたが。
通常よりはるかに多量のニゴリの入った各フィールド、ようやく回復してきてるご様子。
この異常なニゴリの取れ初めの瞬間って、爆発すること多いですよね。
慎重に各地の釣果情報を検討。
戸面原はなんかパッとしないというか、いつもと変わらないですが。
新利根川と津久井湖は、少し兆しが見えます。
とくに減水中は小バスしか出なかった津久井湖、急に50アップが連続して出てる。
津久井湖ホームレイク移住計画・作戦名「エアレイター・ヴォルテックス(湖中の渦)」は続行中。(米軍風の、ムダに響きのいい作戦名)
Go! ですよ。
06:30 津久井観光
予定より1時間も寝坊。
それでも30分遅れで到着してしまう津久井湖。
ほんとに最高ですわ。
夏季フル満水。
6月に来た時より、8mぐらいかそれ以上の増水。
まだ白っぽいニゴリは取れてませんが、津久井湖名物バスクリンカラーの緑色はだいぶ戻ってる。
水温はグっと下がって、平均で22℃。上流部は19℃ぐらい。
この8月とは思えない水温低下、あとで分かりましたがマイナスではなくプラスに働いてたようです。
まずはルーティンで、津久井観光桟橋ヨコのシャロー。
急深のリザーバーには珍しい広いシャロー。ベジテーションもあり、サカナは必ずついてる場所。
トップ投げる人が多い場所ですが、私はいつもはドライブシャッドのノーシンカー。
いい日だと、ココだけで3本くらい出たりする。私は5連続ヒットしたことあります。
しかしこの日に手に取ったのはスピニングタックル。しかもエリアトラウトの管釣りタックル。
じつは記事にはしてませんが、最近試してるのがエリアトラウト用の軽量スプーンでのバス釣り。2g前後のスプーンを使った釣り。
最近ハイプレッシャー化で極端に釣果の落ちてきてる戸面原ダム、そこでのスレた浮きバス対策で始めたんですが、けっこう手応えを感じてます。
ただ、どうしても余計なモンまで釣れてしまうんですよね~
こんなのとか。
こんなのとかも。
この日はあえてリーダーなしの、0.8号PE直結。
エリアトラウトでは0.4以下のPEにフロロリーダーですし、戸面原ダムでもそれでやってましたが、エリアと違ってナチュラルレイクのバスでは、そうそうドラグ出しまくるワケにもいきません。ストラクチャーに巻かれるので。
そこで2gのスプーンの泳ぎをジャマしない、ギリギリの太さの0.8号。結束強度に定評のあるサンラインのキャスタウェイを巻いて、あえて直結で試してみたい。
広範囲にキャストし始めると、すぐに15cmほどのバスが追尾。
ところがその後は何も無し。
そこで思ったのが、この水色ではまだスプーンを見つけられるほど視界がないのでは?
ひょっとしたら、普段はドン引きされるような強波動系の方が、今日はイイのでは?ってこと。
とりあえず今日の目標は最上流部なので、ボートを上流部に進めながらオールラウンダー用に持ってきてたラグゼカマー666にスピナーベイトを結ぶ。
ブツはいつものデルタフォースではなく、ダブルコロラドのノリーズ・シャローロール。
対岸の岩盤をシャローロールでハイペースで打ちながら、普段よりはるかに速いボートスピードで流す。
名手橋より手前の岩盤エリア、6番と7番あたりの、何の変哲もない岩盤にショートキャストしたシャローロールが岩盤のエッジを通過する瞬間、下から突然でかい影が飛び出してきてシャローロールをひったくった!
ズシン!
しなやかなラグゼカマー666が、バットからまん丸に曲がる!
キレイなベンディングカーブだなあって見惚れてると、ゴンゴンとボート下に潜られてノサれ気味。
とにかくアホみたいに引きが強い!
なんだコレ?津久井湖バスが引きが強いのは知ってたが、いくらなんでも強すぎるぞ!?
喰い方からして、掛かりドコロが悪い可能性があるので、浮かせないように慎重にファイト。
ようやく弱ってきたので、ルアーの掛かりドコロを確認してからハンドキャッチ。
水位の増減が激しく、湖流も強めな津久井湖。
川バスみたいに鍛えられてるのかも知れないけど、それにしてもスゴイ引き。
長さは44cm。このヘルシーな体型。良いバスですね!
しっかりご飯食べてる感じ。
津久井湖に対して、病的に卑屈な劣等感を持つ、このねこバス。
あの津久井湖様が、こんな虫けらのような私めに40アップを釣らせてくだすった~
という身に余る光栄に浴しながら、もうすでに満腹感が。
しかしそこはバサー。感謝の気持ちでいっぱいになりながらも、心の奥ではドス黒い邪心が蠢き始める。
朝イチで予想した通り、今日はスピナーベイト系が効果的なようだ・・・
最初の予定では巻きは弱くいくつもりだったが、このままシャローでもスピナベ引き倒す方がいいんじゃねーか? おれはスピナーベイターのねこバス様だぜ。ウェッヘッヘッヘ
欲のかたまりになった私、エレキをフルパワーにすると、いっきに最上流部の沼本方面へ。
草原のようになってる沼本ワンドはパス、狙いはバックウォーターの道志川。
この日の道志川、かなりの流れの強さ。
ワンドの合流部はそうでもなかったんですが、上流に上るごとにかなりの水流。
流れが強いので反転流もそこかしこに出来てて、いかにも釣れそう。
流れからヨレた岩陰を中心に狙うことにして、タックルを持ち替える。
毎度まいどおなじみの、私にとっての斬鉄剣。なんとかの一つ覚えの例のアレ。
エッジプライド・EPGC 665に7gシンカーのドライブビーバー3.5のフリーリグ。
X-Braid Up-Grade X8 3号と、シーガーR18 BASSの20ポンドリーダーの組み合わせは、根がかりを切りたくても切れない、まさに諸刃の剣。
撃ち上がって行くと、途中でクンクンとバイト。
なんか浅いので、しばらく放置してからアワせると、ビーバーが胴体切断状態で帰還。
まあ小バスでしょ。
その後も、ワームくるりんの似たようなバイトがあるが、不発。
かなり上がってきたところで、よさそうな岩陰にビーバーを着水。
視線を切って、また戻す。流れが強いせいか、ラインが流れてる。
上流の方に向かって。
ハっとして渾身のフッキング!
またもやズシン!
これも相当に引く!
流れの中で操船しながら、激しい突っ込みに何度も耐える。
ようやく浮いてきたので、フックの位置を確認しながらハンドランディング。
これは41cm。
しっかし、なんという引き!
居たのはこんなトコ。
このまま道志川をじっくりやってみたかったんですが。
この辺りで、なんか熱中症の気配がしてくる。
ここ数年の夏の釣りには、長袖のクールシャツを愛用してます。
というかアレ無しでは、1日釣るのはもうムリ。
ところがこの日の予報では、曇り時々小雨。
GPV予報に至っては、むしろ1日中小雨の予報。
そこでただのTシャツに短パンに、レインウェアで来たんですが。
じっさいは晴れ。完全にドピーカン。
Tシャツ+短パンって、20代の時ですら、クラクラくること良くあったくらいなのに。
この歳だと、アブソリュート自殺行為。
吐き気のえずきが強くなってきたので、ここから折り返して釣り下ることに。
サカナの都合っていうより、自分の為だけに日陰側の岩盤を流していく。
すると往路では無かったはずの、浮きゴミ溜まりがチラホラ出現。
湖流とエアレーションのおかげで、ほんの数時間でも環境が変化するのが津久井湖の面白いトコロ。湖というより、川のようですね。
途中では冠水したベジテーションのシャローエリアに遭遇。
スピナーベイトを通してみる。
ほとんど気分は牛久沼ですよ。とてもリザーバーとは思えない。
なんて思ってると、バシャン!とバイト!
草を乗り越えるスピナーベイトに、35cmほどのバスがジャンプバイト!
さっきまでのバスたちとくらべると大したことなかったので、チャラけてファイトしてたら、足元でフックオフ。
フックポイントをチェックすると、けっこうアマくなってた。
障害物に当てていくことが多いスピナーベイト、まあしょーがないです。
シャローロールからデルタフォースにチェンジしといて、ボートを進める。
なんか湖底から泡立ちが多いエリアに到着。
これ、エアレーションとは違うようですが、いったい何でしょうか?
なんか温泉湧いてるみたいにブクブクいってんですが?
そこに絡むように、倒木と浮きゴミが点在、見るからに美味しそう。
浮きゴミを岸際から丁寧に撃っていく。
しかし反応なし。
浮きゴミマットのハズレに落としたビーバー、何の反応もないので回収しようとしたら自然に根掛ってる。
岩のスキマに挟まったか?と脳内では思ったが、体は勝手に全力でフッキング!
もうこの辺の無意識の反応は、ただの経験値ですね~。
ヘタなりに何十年もやってると、体が勝手に動く。
ズズン!
最初は全然動かなかったので、アレ?ヤラかしたか?と思いましたが、すぐに急激な引き!
エッジプライドが、あまり見掛けないレベルで曲がってる。
霞ヶ浦でロクマルオーバーのアメナマ掛けた時より、さらに曲がってる気がする。
コイツはさっきよりも引きが強い!
何なんだいったい・・・
ちょっと見慣れないロッドの曲がり方に不安を覚えながらファイト。
たっぷりと味わってから、ようやくハンドキャッチ。
ざっと測ると、45cmプラス。
もうすっかりお腹いっぱい。
津久井湖で、釣れたバスがすべて40アップって初めてですよ。
霞ヶ浦ならよくあることですが。
流しながら津久井観光の桟橋まで戻ってくると、時間は15時半。
最後に、朝イチでやったシャローフラットを今度はスピナーベイトでひと流し。
するとバイト!
30cm台のバスが、水中のグラスから食ってきました。
しかしここで、脳内に邪な囁きが・・・
「コレを釣っちゃうと、釣れたサカナはすべて40アップって言えないぞ?」
気がつくとリーリングをストップして、ラインテンション抜いてました。
サカナは無事にフックオフ。
これにて、本日の釣行はアガリです。