霞ヶ浦(新利根川とスノヤワラ)のバス

関東バサーにとってのメジャーフィールドって、霞ヶ浦から利根川につながる、茨城と千葉北部のマッディーシャロー中心の一大水系か、房総半島リザーバー群じゃないですか?

その中でも霞ヶ浦は、西の琵琶湖、東のカスミと、日本を代表するバスレイクでした。

″でした″って、過去形なのは、今や本場のアメリカ人たちにまで名を知られるほどの琵琶湖にくらべ、カスミってなんか失速感がハンパないから。

そんなデスレイクと呼ばれるまで落ちぶれた、霞ヶ浦の記事です。

霞ヶ浦で洲の野原でバスフィッシング

Contents

霞ヶ浦は終わったレイクなのか?

私がバス釣りを始めたのは1992年。

あの空前のバスブームのちょっと前です。

そのころの霞ヶ浦は、房総半島リザーバーの老舗の亀山湖とならんで、関東を代表するバスレイク。まあよく釣れましたっけ。亀山より全然釣れましたよ。

ラバージグでのアシ撃ちのみでも、二桁なんて普通。50アップもけっこう上がってましたしね。

ピッチングでのカバー撃ちを覚えたのも、初50アップもカスミです。

OSP

90年代のカスミ

90年代中頃から始まったスーパーバスブーム。

とうぜんカスミにも、釣り人がガンガン来るわけですが。

有名ポイントの妙岐水道のアシ際なんて、500mほどのストレッチなんですが、休日だと40艇以上はボートが浮かんでましたからね。

スノヤワラのアシ

そんな数のボートがそれぞれ順番にスライドしながら、ピッチング、フリッピングしながら進んでる風景は、さながら刑務所で囚人達が列に並んで、順番に食事を受け取るシーンみたいでした。

そんなスーパーハイプレッシャーなのに釣れる・・・

直前に、10~20艇以上がエレキを踏みまくって流した後なのに、撃つべきポイントに撃てば釣れちゃう・・

それがむかしの霞ヶ浦でした。

ブレイクの寄ったアシ際。

ブレイクのエッジやすぐ下。

真珠棚などの水深のある縦ストラクチャー。

水中のオダ。

季節に合わせた、居るべきトコにちゃんとバスが居る。

マディシャローレイクの釣り方を学ぶには、教科書のようなバスレイク。

それが90年代までの霞ヶ浦でした。

スピナーベイト

2000年代に入ると・・・

居るハズの場所にバスがいない・・・

99年から2001年までは、クルマ遊び(峠の走り屋)にハマっていたので、バス釣りから離れてたんですが。

2002年から本格的に戻ってきて、またカスミ通いが始まったわけですよ。

ところが・・・

ぜんぜん釣れない!

もうほんとに、うそみたいに釣れなくなってたんです!

カムバックしたのが5月中頃。

本来ならポストスポーンの回復期で、ガンガン釣れる時期ですよ。

ここから梅雨にかけて、1年でいちばん釣れる季節のハズなのに・・

アタリがあっても、掛かってくるのはキャットフィッシュ(アメナマ)ばっかり・・・

一日やっても、ナマズしか釣れない日もけっこうあったくらい。

とにかく2000年ぐらいから2010年までの10年間って、カスミ本湖は壊滅状態でしたね。

そういえば霞水系のトーナメント(WBSやバサーオールスタークラシック)でも、本湖は無視して、流入河川や隣の北浦に選手が集中する時代でした。

「カスミは終わった」とか、

「霞ヶ浦のUMA、幻の魚、ブラックバス」

なんて冗談も囁かれたくらいです。

私も霞本湖には見切りをつけて、北浦通いしてました。

北浦ではキャットの猛攻にはあいませんでしたし、バスもまあまあ釣れてました。

北浦のローカルトーナメントでも優勝したりして、北浦でのバスフィッシングを楽しんでたワケですが。

でもなんか違ったんですよね~

やっぱカスミで釣りたかったんですよ。

北浦は、レンタルボート屋(今は亡きサンワフィッシングハウス)の位置関係上、山田ワンドより上流しか釣りができなかったんですが。

下流域と違って、北浦上流はすごく単調で変化に乏しい場所なんですよね。

バンクの護岸とアシ、あとは杭か蛇籠しかやるトコがないわけです。

つまり飽きやすかった・・・

2年ぐらい北浦を釣って、すっかり飽きてしまった私は、フィールドを移したのです。

今では人気フィールドですが、当時はかなりマイナーだった長門川&将監川に。

2010年以降の霞ヶ浦

そしてPresent Days。

カスミのレンタルボート屋といえば、松屋ボート

カスミから離れている間も、ここのHPの釣果情報はチェックしてたわけですよ。

そして目に止まったのが、釣果よりも釣れたポイント。

ボート屋のある新利根川でいえば、

矢板とか、

セブンイレブン前とか、

妙岐水道とか。

霞ヶ浦でのバスフィッシング

つまり、かつての有名ポイント。居るべきハズだったポイントで、また釣れてきてる。

これは長い間に異常事態だった霞ヶ浦が、また正常化しつつあるのでは?

そう思っちゃうと、居てもたっても居られません。

ノコノコと行っちゃうんですよ。

季節は奇しくもまた5月中頃。

はたして今回は?

バイト多発!

90年代ほどじゃないですが。

まあまあバイトがあったんですよ。

7バイトのバスのバイトがあって、3匹ミスって4キャッチ。

キャットの猛攻は相変わらずでしたが。

しかし、居るだろうポイントにバスが居た!

霞ヶ浦で50アップ

それまで使ったことのないテーパーを持つニューロッド(アブ・ガルシアのファンタジスタMGS)と、はじめて試した直リグ(あれ、フックにラインが直結でないせいか、フッキングに問題がある気が?)に慣れてなかったせいか、フッキングミスが多かったです。でも意外と悪くない釣果。

カスミ復活? そう思わせるには充分な結果でした。

OSP

現在の霞ヶ浦

まあまあ釣れてます。

去年は50アップも複数出ましたし。

ノーフィッシュという日がゼロだったのも、カスミ復活を感じさせるものでした。

ここ数年のバサーオールスタークラシックの結果を見ても、霞本湖で釣ってくる率が上がってますよね。

霞のシャロー

SiteB(http://e-tsuribito-basser.blogo.jp/)より

次回は、霞ヶ浦のバスの変化に注目してみます。

「今の霞ヶ浦のバスは何が違う?」

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