TD-Zのダイワ病(マグネットブレーキ)の治療法

もう4月なかば。

なんと今年、1回しか釣りに行けてませんよ。

魂のホーム、霞ヶ浦の新利根川とスノヤワラ。プリメス探しに行ったんですが。

5回もバイトがありながら、1尾も上げれずBOSE。

そのうちの1回は、フックチェック怠ってのミスなんで痛かった。

デカそうだったのに~

まあその際にはじめて使用したルアー、メガバスのI×Iシャッド

メガバスルアーをあまり使わない私ですが、これは良かったです。

まあ、I×Iシャッドのインプレはまたいずれ。

今日のネタ。平成も終わった今こそ旬のネタ。

TD-Zですよ。またTD-Z。

もはや、″糸が巻ける化石″って言われてもしょうがない、ダイワの遺品ですよ。

トーナメンターでもいまだに愛用者はいるらしいですが。

ベイトタックルのリールがすべてTD-Zなんていう修羅は、さすがに私だけでは?

ハコスカにRB26DETTエンジンぶち込むように、SVスプール換装でドーピングすれば。

現代のバスフィッシングにも全然問題なく対応できますが。

たださすがに本体の方がねえ・・

いろいろとヤレてきてるワケですよ。

ダイワのTD-Z105レフト

TD-Zでダイワ病といえば、スピニングの方のTD-Zのワンウェイクラッチの滑りが有名ですが。

ベイトリールのTD-Zだと、マグネットブレーキ周りのトラブルが有名です。

マグフォースの調整ダイヤルがバカになって空回りするとか。

ダイヤルの位置に関係なく、常にマックスにブレーキが掛かりっぱなしとか。

今回はその病の治療法の紹介。

まあ需要はまったく無いでしょうけどね。

OSPドライブビーバー

Contents

ブレーキダイヤルの空回りの原因

最近、またTD-Z 105HLを1台買ったんですが。

これがかなり程度がいい、掘り出し物。

内部のギアもベアリングも全然ヘタってない。

SVスプール

あんまり使用されてなかったんでしょうね。

さっそく手持ちのSVスプールに換装。

サイドプレートのスプールベアリングも交換の必要なし。

いやあイイ買い物しました。

ところが。

かなり末期のダイワ病が発覚ですよ。

ブレーキダイヤルがカランカランと空回り。

オペの開始です。

原因1 マグネットの剥離

まずはサイドプレートを外す。

TD-Z修理

サイドプレートに付いてるのがマグフォースユニット。

中心のスプールベアリングを囲むように、大小2つのリング状のマグネットが見えます。

この内側の小リングの方、こっちが剥離することは見た事ないんですが。

外側の大リングのマグネット、こっちは外れやすい。

これは本来はベースプレートに接着してありますけど、この接着面が剥離するんですね。

そして剥離すると、磁力に引っ張られて常にブレーキがマックス状態に。

修理方法はかんたん。

また接着しちゃえばいい。

それも手抜きして分解無しで。

修理方法

この部分にアロンアルファ流し込むだけでもOK。

私はエポキシ系の強力なヤツ使いますけど。

原因2 ブレーキダイヤルストッパーのヘタり

そしてこっちが本命。

ブレーキダイヤルが空回りする症状の治療法。

まずはマグフォースユニットの取り外しから。

手抜きして、バラさなくてもイケるところはそのままで進めます。

スプールベアリングを外す。

クリッピングコンセプト

針金をコの字型に曲げたようなベアリングストッパー、小型のマイナスドライバーなんかで外してやります。

片方の親指で上から押さえながらやらないと、外れた瞬間にピョンッと、どっかに飛んでってしまいますので要注意。

ストッパーを外せば、ベアリングとその下にある名前のよく分からない小物が3つほど出てきます。

メンテナンス

入ってた順番と、各パーツの向きに注意。

これらを撤去すれば、ブレーキユニットを固定してるボルトが見えます。

ブレーキ

この2つのネジをマイナスドライバーでゆるめれば、ユニットごと取り外せますね。

外したら、今度はこれ。

マグフォース

このパーツ、ブレーキダイヤルが抜けないように固定してるパーツ。

このパーツ自体は上に乗っかってたブレーキユニットで固定されてますので、ブレーキユニットがなくなればポロッと外れます。

これを取り去れば・・

ブレーキダイヤル

ブレーキダイヤルが抜けます。

ここで内側のギザギザをチェック。

このギザギザの山が削り落ちてれば、そこで作業は終了。

新品に替えないと治療不可。

ちなみに新品パーツ、まだ買えるみたいです。

ダイワのパーツ検索ではまだ載ってます。

まあこの山が無くなっちゃってるってのは、今まで見たことないです。

ちょっと削れてるかな~?ぐらいですね。

大抵は再利用可能。

そこで次はこっちをチェック。

ブレーキダイヤルの空回り

このワイヤークリップが、ブレーキダイヤルをカチカチとクリップしつつ止めてます。

この赤丸の先端がヘタって少し引っ込んだのと、ダイヤルのギザギザが少し減ったせいで保持力低下。

それが空回りの原因です。

ラジオペンチを2本使って、この先端をもう少し飛び出させてやればOK。

チョイチョイっと・・

ちょっと曲げてダイヤルを仮組み、当たりを確かめる。

2,3回でいい感じのポイントが出せると思います。

そしたら逆の手順で組み直す。

ブレーキユニットを組む前に、ちょっとコツが。

ブレーキ修理

2つのネズミ色のマグネットに、切り欠きがあるのがわかりますよね?

内側は固定ですが、外側の大きい方のマグネットは可動です。

これはブレーキダイヤルで動かすんですが、ダイヤルが無い状態では磁力で画像の状態に勝手になってるはずです。

この内側と外側の切り欠きが揃ってる状態が、ブレーキ力が最大の状態。

ですので、ユニットを取り付ける際にはダイヤル位置を最大(TD-Zはダイヤル10)までカチカチやってから、ブレーキユニットを取り付ける。

でないと、ダイヤル位置と実際のブレーキ力はズレちゃいます。

以上、オペ終了です。

TD-Z修理

しかし、この頃のダイワのリールって、軽量化最優先で樹脂製のモデルばっかですよね。

今みたいにアルミボディで剛性がどうとかみたいな発想は無いですね。

たしかに高剛性ボディのリール、使用感は高くて気持ちいいでしょうね。

シマノのカルコンとか。

でもペニャペニャ剛性のTD-Zでも、釣りをする上ではまったく問題なく使用できます。

70cm近いキャットフィッシュとか雷魚をアシの中から何回も引きずりだしてますが、いまだに現役で使用してますから。

OSP

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コメント

  1. tsuka より:

    なるほどですね。ダイワのリールの事とても参考になります。ありがとうございます。

  2. とろ より:

    昔のTD-Zを引っ張り出した方ですが、ブレーキダイヤルの滑り、マグネットの剥離両方を発病していました。
    なぜ飛ばないの?と悩んでましたが記事を参考にさせてもらいまして無事復活です!
    ありがとうございました。

    • Maypapa より:

      TD-Zなんてまったく需要ないと思ってましたので、誰かのお役に立てて嬉しいです。コメントありがとうございます。

  3. きりん より:

    自分もTD-Z 103HL R +と、TD-X 103HL(ソルト用)と、TD-X105 をいまだに使用しています。

    まだまだ現役ですが、やはり同じ症状に悩まされていました。

    まめにメンテナンスは行っているのですが、大変参考になりました。

    では、良いフィッシングライフを。

    • Maypapa より:

      コメントありがとうございます。
      やっぱりあのカタチは替わりがないので、まだまだ引退させられないですよね。
      なんらかのお役に立てて嬉しいです

  4. カズヒサ より:

    僕はTD-Zではなくアルファスを使ってるのですが、同様のダイヤル滑りが起きてしまい、年式も古かったので相談しに行った釣具屋でも「治せるかな〜」って感じであしらわれて途方に暮れてた所でこの記事を読みました。
    おかげでリールは復活!!
    これでまだまだ一緒に闘える!
    あなたには感謝しかないですm(_ _)m

  5. 石川和久 より:

    この記事を読んで良かった。
    すごく分かりやすかったから不器用な俺でもどうにかなりました。
    本当にありがとうございました。

    • Maypapa より:

      こんな底辺ブログを読んでいただいてありがとうございます。私なんかでお役に立てて嬉しいです。コメントありがとうございました!