8月も終盤。
ほんとに暑かった(まだ暑いけど)、今年の夏。
いやあ私、ナメてましたよ。
今までだと、どんなに暑い夏でも、暑いのはお盆まで。
お盆過ぎたら、急に過ごしやすくなるのが普通。
今年もお盆過ぎは、さっと気温が下がりましたが。
「なあ?だから言ったろ?」 (←誰に?)
って、思ってましたが。
たった2日で逆戻り。
連日、35℃だ、どこそこでは40℃だと、
一緒じゃねーか!
そんなまだまだ真夏な(と最初は思った)房総半島リザーバー、戸面原ダムですよ。
そしてこの日は、今までで一番感動した釣行になりました。
(最初に言っておきますが、ゴーマルが出たワケではありません)
Contents
05:40 ボート屋対岸+ガードレール下
スタートフィッシング。
約2mの減水、水温は28℃ちょいから。
普段は、ガードレール下に直行ですが。
今日は、ボート屋から斜め対岸の岬回り、減水で露出した立木エリアからスタート。
ここって、満水の時にはゴーマルがよく出てるんですよね。
いきなりダウンショットリグから。
付ける具は、いつものHPシャッドテールの、グリパン。
アタリが無いので、立木じゃなく岸際に投げてみる。
水深は40cmぐらい。倒木カバーのキワ辺り。
そしたらフィッシュですよ!
細めの35cmぐらい。
釣り開始5分以内。
トズラでは、釣り開始10分以内にファーストフィッシュっという、ジンクスを更新中。
水深のある縦ストで釣れず、どシャローのカバーで釣れた・・・
じつはコレが、この日のキーでした。しかし、この時はまだ気づいてない。
そしてガードレール下に移動。
先行者が、いちばんイイスポットにいらっしゃる。
こちらは、桟橋側の端っこからやってみました。
前回はポコポコとヒットしたドライブシャッド、今回は不発。
ダウンショットに変えてみると、ポロッ、ポロッっと釣れる。
ただ、サイズが上がらない。いつも通りの弱い者いじめ状態。
それと、なんか釣れ方がおかしい。
沖の立入禁止のロープから岸際に投げるんですが。
これまでだと、岸際よりも手前の深場の崩落立木の中でヒットしてたのが、バイトは岸際に集中してる。
水深6~7mラインの水中の崩落タワーマンション、住人がごっそり退去したかのよう。
3匹目を釣ったとこで、移動します。
06:40 岩盤+ダムサイト
岩盤エリアが空いてたので、ひとフォールやってみますか。
ところがカスリもしない。
ヘラ師さん達が発動してる、「領域(テリトリー)」を蛇行操船でかわしながら、ダムサイト到着。
ここも完全ノーバイト。
これは尋常じゃないですよ。
この岩盤とダムサイト、この後も2回入り直しましたが。
ほんとに、甘噛みすらなかったです。
水温は日中で30℃まで上がってるのに、夏の定番、水通しの良い深めの縦ストがまったく機能しない。
何かが起こってるんですよ。今日の戸面原ダムでは。
08:00 寮下+竹やぶ
ボート屋から右側の上流へ。
深いトコがダメなら、浅いトコ行ってやらあ。
こっちのバックウォーター側、減水すると消滅するワンドが出てくるほど浅いですからね。
ヘラ師さん達の結界をかすめながら、竹やぶエリアに近づく。
ワンドの奥に、浮きゴミのマット発見。
こんな澱んだ場所、夏の間は完全に無反応でしたが。
スルンっと、ドライブビーバーのペグ留めフリリグ。
ゴミマットを貫通した瞬間、ガガッガッっとバイト!
居た・・・
この辺ぐらいから、なんとなく今日の様子が分かってくる。
今日は水深のある縦ストがダメなんですよ。
シャローカバーにバイトが集中してる。
奥まったドシャローで、なにか被さってるようなシェードのある場所、そういったトコがいいみたい。
あとは検証ですよ。
上流部をある程度流してから、また念のためにダムサイト入ったりしつつ、ワンド全体の水が澱んでるエリア、通称「キャンプ場下」に入ります。
11:00 キャンプ場下
このエリア、秘境感あって雰囲気たっぷりなんですが。
個人的には、夏はダメな場所だと思ってます。
しかし今日はいけそう。
エレキを踏まないようにして、そ~っとワンドに潜入。
やつらに気づかれちゃダメですよ。
ダウンショットで、岸際とゴミや倒木の絡むとこを選んで撃っていく。
くくんっ バシュバシュ
居たか・・やはりな・・
ならば、こっちのブッシュはどうかな?
サイズダウン。
粘れば、もっと出そうでしたが。
なんとここで、電池切れ。
私の電池が。
ここで珍しく昼寝ですよ。
もう、どーにも我慢できない。めったにやらない、釣り中の昼寝。
しかし今週は、連日の勤務でちょっと疲れすぎてる。
このワンドの入り口が、日陰+そよ風で気持ち良い上、ご丁寧にロープを結べる立木まであるんです。
ここを逃したら、コレ以上の一流スポットは見つかりそうにない。
14:30 トンネルワンド
なんと2時間近くも爆睡ですよ。
よく寝たせいか、なんだか腹がへってます。
ここでボート屋に戻って、焼きそばを食べちゃう。
食事が終わったら再出陣。
トンネルワンドの、浮きゴミのマットがあるスポットが目当て。
沖の水中島のフラットも気になりますが、先行者が居たので、またあとで。
ここの浮きゴミのマット、けっこう規模が大きい。
静かにやれば、複数匹抜けるかもしんない。
まず1匹。
30cm無いぐらい。写真は無し。
と、ここで。
沖に居たバサーが、私が釣れたのを見てハイバイパスで突進してきました。
同じゴミマットではないが、すぐ隣のシャロー。
普通、そんなに浅ましく入ってくるか?
恥ずかしい、とか思わないんでしょうか?
しかも全速で突っ込んできたので、引き波でバシャバシャ。
なんなの、このバカ?
むかしのバスブームの頃って、こういうバカがいっぱい居たんですよ。
だいぶ淘汰されたと思ってましたが、まだまだ絶滅はしてない。
まあ、ヘラ師さん達が帰着するのを待ちます。
湖上に目撃者がいなくなったら、湖の底に沈めてやりましょう。
トズラの水神に、生贄を奉納ですよ。
始末し終わったので、左側のバックウォーターを上がってみます。
15:30 宇藤木上流
この時間になると、人気のこのエリアも無人になってる。
貸し切りですよ。
今日はいままで行ったことのない上流まで上がってみます。
減水なんで、あんまり上までは行けないと思いますが。
今日の最上流部はここまで。
この辺ぐらいから、エレキが当たり始める。
雰囲気的には居そうでしたが。
まったくアタリなし。
たぶん、アプローチをしくじったっぽいです。
ここからゆっくり下ってみます。
滝があったりして、イイ感じなんですけど。
ずっと下ったところで、浮きゴミと倒木のコンボ。
ふっと思いついて、ベイトをいつものドライブビーバーから、ドライブクローの4インチ、グリパンなんたら(スパークとかなんとか)にチェンジ。
チュルリンっと落とすと、すぐに綱引き系バイト!
似たようなポイントで、もう1匹追加。
ここで時計を見ると、帰着の5時まで、あと30分しかない。
もう浮きゴミカバーを探してる時間は無いですね。
どうしよう?
あと1本で、なんとか2桁。なんとしてもツ抜けしたい。
16:55 水中島でミニドラマ
とりあえずボート屋に向かいながら、最後に立ち寄るべきスポットがどこかを、必死に考える。
それほど山間でもないのに、意外と夕暮れが迫るのが早い。
あたりは結構薄暗くなってきてます。
イブニングのフィーディングタイムっぽい雰囲気。
フィーディングなら、水中島のトップあたりが美味しそうだが?
ボートが水中島付近に差し掛かったので、じっと観察してみる。すると・・
立木に、白い鳥(サギ?)がとまってる!
あの鳥がいるってことは、ベイトフィッシュがウジャウジャってことですよ!
急遽ボートをターン。
あせる気持ちを抑えて、最小パワーでゆっくり近づきながら、ドライブシャッド4インチをリグったロッドを手に取る。
今日は不発のドライブシャッドですが。
遠目からフルキャスト。
水中島の頂点のエッジ、立木群の内側の向こう側へぶん投げる。
着水後も、ラインスラッグをたっぷり出す。
よし、うまくラインを風で流せた!
風に吹かれたラインが、複数の立木にまとわりついてます。
これでリトリーブすれば、ドライブシャッドは立木にこすりつくように泳いでくる。
ドライブシャッド、ハードルアーのように巻き取り抵抗がありません。
巻いても流れたラインを真っ直ぐに出来ないので、ラインの軌跡をなぞってくるだけ。
最初の立木に接触。
プンッとかるく弾いて、2番めの立木に当たったところで、ググン、ググンっとバイト。
ここでアワせちゃダメ。
ドライブシャッドはティップが完全に入るまで、棒巻きが基本。
この段階じゃ、まだフックまで食ってません。
そのまま巻き続けようと、ハンドルを2回転ほどしたところで。
ドバシャーンッ!
トップウォーターに出たみたいに、はげしく水しぶきが上がる!
そしてティップどころか、ベリーまで一気にヘシ曲がる!
腰を使ってフッキング!
ぎょわわわわっと、PEラインが糸鳴り起こしてる。
これはデカイですよ!
ものすごいパワー!
ドラグ締め切ってるのに、ズズッ、ズズッっとラインが引き出される!
大森選手ばりのゴリ巻きファイトで、なんとかボート際まで寄せる。
すると、ボート下に何度も突っ込む!
しなやかに耐える、20年落ちのロッド、がまかつ・ラグゼカマー666
このときには、ついにゴーマルを獲ったと確信してました。
手応えは完全にゴーマルクラスのもの。
「やっと・・・やっとか! ついにオレにも!」
そう思いながら、サカナを浮かせてみます。
水しぶき上げるほど激しく食ったので、フックの掛かりどこが心配。
キレイな掛かり方してるとは思えない。
サカナが見えました。
「ん? 50なんか無いな、これ」
これは残念! 見えた魚体は、ぜんぜん50に届いてません!
でもパンパンな筋肉質ボディ。
じゅうぶんイイバスですよ。
心配したフック、やはり外掛かりしてます。
慎重に寄せてから、ハンドキャッチ。
測ってみると(トズラで初めてメジャー出しました)、44cmちょい。
手を離すと暴れるのをやめないので、スケールに乗っけた写真がどうしても撮れない。
仕方ないので、弱る前にリリース。
これはけっこう満足度が高いサカナ。
外掛かりだったのを考慮しても、かなりのファイターでした。
そしてやっぱりやってくれたのが、コイツ。
最後にはキメてくれましたよ。
ここで粘れば、もっとイケそうでしたが。
もう5時なので、名残惜しいが帰着です。
帰着すると、
「今日は珍しく最後まで粘りましたね?」
と、ボート屋のご主人。
「いやあ、粘ったかいがありましたよ。」
って、言うと、
「出ましたか!」
っと、手を大きく広げるジェスチャー。
ご主人、その手の広げ方だと、ハチマル超えてますが?
その半分のサイズとは言いにくく、口の中でゴニョゴニョ・・・
でもまあ、今日は満足度高かったですよ。
さて、いいかげんホームにも行かなくちゃ。
次は、青木カップ以来ご無沙汰の、霞ヶ浦の新利根川ですよ。